Cygamesが開発・運営しているソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』。その美しく繊細なデザインワークは、アートデザイナーの皆葉英夫氏と、同社所属のデザイナーたちが中心となって手がけている。その1人であるYUTA氏に話を伺った。 学生のうちにしっかり基礎体力を付けてほしい YUTA氏が初めてデッサンを体験したのは、高校入学後に所属した美術部だった。「顧問の先生は古風な具象画を好む実力主義の方で、部員は60人くらいいました。本気で絵を描きたい人が何割かいたおかげで、石膏像のデッサンも体験できたりと、恵まれた環境でした」。次第に美術への関心が深まっていったYUTA氏は、美術大学受験を決意し、美術予備校に通い始めた。 「美術部のデッサンだけでは限界があったので、より本格的なトレーニングができる予備校にも通ったのです」。通算で2年以上予備校に通い、1年間の浪人時代には1日12時間以上デッサ