中国電力が山口県上関町で進めている原子力発電所の建設計画で、山口県の二井知事は、10月に期限が切れる建設予定地の海の埋め立て工事を行う免許の延長申請を認めない考えを示し、免許は失効する見通しとなりました。 中国電力は、瀬戸内海に面した山口県上関町に原子力発電所の建設を計画していますが、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、建設予定地の海の埋め立て工事を中断しています。 工事にあたって県が許可している免許の期限は、ことし10月までとなっています。 山口県の二井知事は、25日の県議会で、免許の延長について「国がエネルギー政策を見直すなか、上関原発の位置づけは不透明だ。新たな安全基準を満たす原子炉の施設や規模などが決まらなければ、正当な理由がなく、延長の許可はできない」と述べ、中国電力から申請が出ても、現状では認めない考えを示しました。 25日の二井知事の発言で、免許は失効する見通しとなり、