最近の鉄道車両は、車内に防犯カメラが設置される例が増えてきた。7月にデビューした東海道新幹線「N700S」や来年2月デビュー予定の東京メトロ有楽町線・副都心線の新型車両「17000系」など、新たに開発される車両は最初から防犯カメラを搭載していることが多い。 既存車両は定期的な検査のタイミングに合わせて防犯カメラを設置する動きが進んでいる。だが、これが一筋縄ではいかない。 ネックとなるのは防犯カメラの価格よりもむしろ、繁雑な設置作業とそれに伴う設置コストである。電車内への設置となると、カメラの取り付け作業だけでなく、新たな配線を敷設する必要もある。もともと鉄道車両には空調から照明までさまざまな配線が張り巡らされており、そこに防犯カメラ用の配線が割って入るわけだから大ごとになる。 一挙1200両に防犯カメラ だが、この問題は簡単に解決できた。蛍光灯に防犯カメラを組み込んで、蛍光灯の電源から電気
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