ヒトの生存に不可欠な「密・接触」 ヒトは「密・接触」を基本に進化してきた【AFP時事】 明和 政子(京都大学大学院教育学研究科・教授) 新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パンデミック)から2年、コロナ禍で求められてきた「新たな生活様式」は、いまだ長期化の様相を呈しています。感染症の拡大を最小限に食い止めるために、他者と身体的距離をとる、密を避ける、マスクを着用するなどの実践は、これからも求められ続けるでしょう。コロナ禍で、仮想空間(オンライン)でのコミュニケーションが私たちの日常の一部となったことも、この2年の大きな変化でした。 感染症の拡大を最小限に食い止めるために、新しい生活様式の実践は大切です。仮想空間でのコミュニケーションも、便利な面がたくさんあることを知りました。しかし、生物としてのヒトの脳の発達、特に、環境の影響を強く受けながら脳を発達させていく時期の子どもたちにとっては
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