今回の豪雨災害、なぜここまで大きな被害となってしまったのでしょうか。静岡大学の専門家が現地を緊急調査した結果、ある事実が浮かんできました。 土石流に襲われ、大きな被害を受けた広島市安芸区矢野東。 このうち7丁目の団地では5人が亡くなり、1人が行方不明となっています。 豪雨災害などによる被害状況を調査研究している静岡大学の牛山教授はこの団地の地形を確認した後、すぐに次のことを指摘しました。 【静岡大学防災総合センター・牛山素行教授】 「住んでいる人は悪いが典型的土石流が形成した地形。過去に繰り返し繰り返し土石流が発生して形成されたのは明白。土石流がつくる扇状地は急勾配、山の出口に小さい扇形の地形ができる。それは土石流が形成した扇状地。ここは『まさ土』に谷があって、その谷が出口になってその下に小さい扇状の地形がある。ここが土石流に襲われるのは残念ながら自然の摂理」 この団地には土砂の流出防止な