福島県は16日、一般米を対象とする収穫前の放射性セシウム予備検査で、福島市大波(旧小国村)で取れたもち米1検体から1キロ当たり136ベクレル、いわき市久之浜(旧久之浜町)の1検体から同124ベクレルをそれぞれ検出したと発表した。いずれも国の暫定規制値(同500ベクレル)や、収穫後の本検査で地点数を増やす基準(同200ベクレル)を下回り、通常の本検査で問題がなければ出荷される。 一般米で県内初となる喜多方市での本検査では、もち米4検体がいずれも検出器で測定できる数値(同10ベクレル)以下だった。 一方、伊達市のクリから暫定規制値を超える同870ベクレルの放射性セシウムが検出された。出荷前の検査で判明した。県は同市内の農家に対して、クリの出荷自粛を要請する。【種市房子】