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ブックマーク / rootport.hateblo.jp (10)

  • デキる人はみんな使ってる思考の枠組み/ティンバーゲンの4つの「なぜ?」 - デマこい!

    議論をしていて、「あれ?」と感じることはないだろうか。 たとえば「A説があるから、B説は間違いだ」と主張する人がいる。ところが、A説のどのような点がB説よりも優れているのか説明しようとしないし、そもそもA説とB説が同時に成立する可能性も検証しない。B説の存在だけで、A説を否定できると思い込んでいる。1つの問題には1つの解答しかありえないと信じている人がいるのだ。 当然ながら、問題と解答がいつでも1:1で対応するとは限らない。しかし、私たちの脳には「唯一の答え」を追求しようとする傾向があるらしい。 これは日常的な議論に限らない。飛び抜けて頭がいいはずの科学者たちも、しばしば同じような論理学上の間違いを犯す。たとえば「ある生物がその特徴を持つのはなぜか?」という疑問を考えてみよう。なぜ鳥は飛ぶのか。なぜ哺乳類は子供に母乳を与えるのか。これらの疑問に「唯一の答え」はない。動物学者ニコラス・ティン

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  • ネオヒルズ族の「ヤバさ」について - デマこい!

    やっぱりネオヒルズ族はヤンキー向けに商売してるっぽいね。パーティーのゲストにメンズエッグのモデルを呼んだり、(ネットより)テレビで話題の人を呼んだり……。わかりやすくヤンキー狙いなのが見て取れる。 Rootport(@rootport) ネオヒルズ族の何がヤバいかと言えば、彼らによってあぶり出された「日人のカネのセンスの無さ」がヤバい。「○秒で×億円稼ぐ!」というキャッチコピーが刺さるのは、「稼ぐ」という言葉のあいまいさを知らない人だけだ。給与報酬なのか、収益なのか、利益なのか、それともキャッシュインなのか……。初歩的な簿記の知識があれば、「稼ぐ」という日常語のあやふやさを知っている。しかし日では、そういう知識を持たない人がたくさんいる。少なくとも、情報商材ビジネスを成立させる程度には、日人はカネのセンスに欠けている。 機械との競争 作者: エリック・ブリニョルフソン,アンドリュー・

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  • なぜ日本は「すごい」のか/ナショナリズムの起源と民族意識の誕生 - デマこい!

    人であること以外に誇れるモノを持たない人は、極端なナショナリズムに染まりやすい。しかし、村田諒太が日人だからといって、同じ日人のあなたが金メダルを取ったわけではない。内村航平が日人だからといって、あなたが体操の達人というわけではない。スポーツを観戦するときは選手個人の技能や努力を応援すべきであって、民族意識を慰めるための道具にしてはならない。自尊心の低い人ほど「日人であること」に固執する。なぜなら「日人はすばらしい」という価値観に染まっていれば、なんの努力もせずに「自分はすばらしい」と思えるからだ。 ただし、事実として日はすごい。 およそ300年の鎖国により文化的に遅れていたはずなのに、明治維新以降とてつもない速さで近代化を果たし、30年経たずに中国(清)を、40年経たずにロシア戦争で倒している。大政奉還から70年少々で、世界最強の戦艦と戦闘機を開発し、アメリカに対してガ

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  • 「ふつうの人には夢なんて無いんだよ」 - デマこい!

    彼女の言葉に、私は絶句した。もう一人が「そうだよね」と相づちを打つ。学生時代の友人と三人で、新宿でランチべていた。彼女は念を押すように、口のなかで繰り返した。 「ふつうの人には、夢なんて無いんだよ」 隠れ房 新宿 http://r.gnavi.co.jp/g486507/ ※ランチビュッフェはお手頃価格。 彼女は独立してコンサル業を営んでいるし、もう一人は金融業界で活躍している。どちらも結婚していて、私の目にはすべてが順風満帆、夢を実現した「勝ち組」に見える。そんな彼女たちの口から「ふつうの人には夢がない」という言葉を聞くなんて、思いもよらなかった。 ――あなたの夢はなんですか? そう問われて、即答できる人は少ない。 私たちの多くは自分の夢が分からないまま生きている。およそ3万日の人生を何についやせばいいのか、決断できないまま一生を終える。それは彼女たちとて同じだ。夢のない「ふつうの人

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  • 若者にハングリー精神を求めるなんて愚の骨頂/日本の閉塞感を打破する秘策とは? - デマこい!

    偉い人たちが考えている:「日企業がiPhoneやFacebookのような製品・サービスを生み出せず、サムソンに大敗するのはなぜだろう?」そして3秒後にこう答える。「最近の若者にハングリー精神が足りないからだ!」マジで言っているなら噴飯ものだ。あいつら、なんにも解っちゃいない。 老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF) 作者: ジョンスコルジー,John Scalzi,内田昌之出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/02メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 65回この商品を含むブログ (115件) を見る 一般的に、哺乳類は歳を取るほど保守的になり、若いうちほど挑戦的だ。ヒトもその例に漏れない。なかには大器晩成型のヒトもいるけれど、誰もがサミュエル・L・ジャクソンになれるわけではない。組織の平均年齢が高くなれば、それだけ保守的な集団になり、革新的なモノが生み出されなくなる。日

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  • 困難な時代? いいえ、新しい時代です。 - デマこい!

    ジュラ紀の恐竜たちが言いました。 「君たちの時代は寒くて大変だね」 氷河期のマンモスが答えます。 「あなたたちの時代は暑くて大変でしたね」 50歳〜60歳くらいのオジサマたちに言わせると、私たちがこれから生きる時代は「困難な時代」なのだという。 たしかに戦争の恐怖は遠いものになったが、いまの平和は一時的なものかも知れない。世界経済は爆弾を抱えた状態だ。自然災害に襲われる可能性だってある。グローバル化により多様な価値観が流入し、幸せになるための道筋が――つまり「物語」が見えなくなった。将来は不透明なのに、どういう生き方をすべきかの指針がない。「いい学校を出ていい会社に入る」だとか、「ノマドな人材になって国際的に活躍する」だとか、今までの「物語」が通用しなくなった。そういう物語が多くの人にとって実現不可能だということに、私たちは気がついた。 未来が見えないのに、頼るべき羅針盤がない。だから不安

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  • 日本のブルーカラーは世界一!海外でこそ正当な評価を得られる/脱・学歴社会に必要なもの - デマこい!

    学歴だけが人生じゃない」と言う大人は多い。そういう大人たちは、日経済が右肩あがりだった時代に育った。中卒でもそれなりの将来を夢に描ける楽観的な時代だった。職業には貴賤があるという「現実」から目を背け、どんな仕事も大切だよと「理想」ばかりを口にする。やつらはなんにも分かっちゃいない。 大卒でなければ大手企業の総合職にはなれないし、旧帝大か早慶上智の出身でなければ出世はできない。「うちは学歴で差別しません」とベンチャー企業の人事担当は言う。しかし、高卒社員の比率を公開している会社はない。「フリーランスなら実力勝負だよ」とノマドは言う。そういう人に限って、ハーバード大学のMBAを取得していたりする。世の中はいまだに強烈な学歴社会だ。 そんなの絶対におかしい。 大事なのは、逆転の方法を知ることだ。学業がたまたま苦手だった人は、いまの社会では誰かから使われる立場になるしかない。低所得でこき使われ

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  • 「楽しい!」を仕事にしよう。/知的労働の急激な陳腐化とゲーム化する「仕事」 - デマこい!

    就活デモの悲痛さは、参加者が既存の「勤労」に疑問を持ちながらも、「雇われる」という生き方のロールモデルしか持っていないところにある。 「大学でしっかり勉強してもいいだろう?」 「新卒一括じゃなくてもいいだろう!?」 ――と、口にしながら、二言目には「だから雇ってくれ」と言うしかない。学生たちの立場はあまりにも弱く、彼らのシュプレヒコールは虐待される子犬の悲鳴のようだ。噛みつく牙を彼らは持っていない。 就活生に限らず、いまの私たちは「仕事」の意味を問い直されている。まともに就職をしても、サービス残業まみれで有給休暇もろくに取れない人生が待っているだけだ。内定の取れない学生は、しばしば「大学院進学は最後の手段」だと言う。しかしマスターに進めば就業可能な職種は狭まるし、ポスドクの自殺率はおそろしく高い。それを考えると、進学は地獄への片道切符のように見えてくる。 多くの学生にとって「就職」こそが最

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  • かしこい人のニュース読解法/議論の苦手な人は何ができていないのか - デマこいてんじゃねえ!

    ヒトは「頭の使い方」を覚えると賢くなる生き物だ。 かけ算九九しかり、元素記号の語呂合わせしかり、丸暗記してしまうことで思考をスピードアップできる。理系大学生のサイフは平均的に文系大学生のサイフよりも軽い。なぜなら彼らは数字に強く、「おつりのコインを最小にする計算方法」を身につけているからだ。それに加えて実験とレポートに追われてバイトができないという涙ぐましい事情がある。 私は学生時代に、ちょっとだけ英語ディベートをやっていた。その時に先輩に教えてもらった「ニュースの読み方」が今でも役に立っている。ニュースを読むにはトレーニングが必要で、読み慣れないうちは、「なにが問題なのか分からない」のが最大の問題となる。逆に「読み方のテンプレート」を覚えてしまえば、そのニュースの論点を即座に見抜けるようになる。かしこい人はこうやってニュースを読むのか! と当時は感心した。 今回のエントリーでは、その一部

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  • グローバル化・IT化はただの社会変化ではない、人類史上の大事件だ。 - デマこい!

    ※この記事は移転先ブログ「デマこい!」に転載済みです。 「紙の資料をエクセルへ打ち込むことに心血を注ぐ人がいる」という話をしたら、友人が飛びあがるほど驚いた。その友人は某ゲーム会社のクリエイターで、「んなもんコンピューターにやらせろよ」とすげない返事。はてな界隈にはSEや理系研究者が多いので、この友人に同意する人ばかりだろう。私も心からそう思う:単純な事務作業は、すでに人間のすべき仕事ではない。ヒトは創造性を発揮することこそに、その脳を活かすべきだ。 人工知能に受験の試練・・・10年後の東大合格目標 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111105-OYT1T00477.htm ※受験勉強が単純作業か創造的行為かは意見が分かれるだろうけれど、従来から“知性”と呼ばれてきたものの大部分は、すでにコンピューターで代替できる。 しかし、企業の管理部門や

    グローバル化・IT化はただの社会変化ではない、人類史上の大事件だ。 - デマこい!
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