僕は信州の小布施町を、最低でも月に一度は訪れる。そういう習慣を自らに課している。 小布施は善光寺平の一隅にある古びた小さな町で、栗林と瓦ぶき大壁造りの民家がかつての繁栄をしのばせる。その静けさが気に入っているというのは僕の勝手な思いで、最近は志賀高原帰りの観光客が一服するのに手頃な場所と認め、地元のほうもまたそれを歓迎する算段である。 (猪瀬直樹『迷路の達人』文藝春秋、1993) こんばんは。昨日、東京の実家に帰って、一足早く母の誕生日を祝ってきました。明日、母は78になります。 もう78よ。 母はそう言いますが、「まだ78」という気持ちでいてほしいと願うのが息子です。だから母よりも2歳年下で、今年の11月に76になる作家&参議院議員の猪瀬直樹さんを引き合いにして、 猪瀬さんは「まだ76」って考えているはず。 そう伝えました。そうでなければ75にして初めて国政にチャレンジ(!)なんてことは