2003年3月31日、北京に降り立った私は必死だった。 どうしても1年以内にHSK8級をクリアし、 大学本科に入れるレベルに達する必要があった。 当時中国ではSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行。 死者が出始めていた。 誰かが咳きをすると、「おまえSARSじゃないだろうな…」 という疑心暗鬼状態。 クラスメートの女学生は鬱になりだしていた。 「昨晩は、布団の中でぶるぶるふるえていた・・・」 5月1日。授業は停止。 毎日、100人から150人の感染者。 大使館からも各国帰国令状が発せらた。 道は、マスクの人でごったがえす。異常な状態だ。 しかし、私はこう考えた。 「北京の人口は1200万人。 感染者の数をテレビ放送の10倍と考え、1日の平均感染者数は1000人。」 「だから、1日の感染する確率はおよそ0.0001%。 つまり、10万人に1人。」 「ところで、感染者は主に地下鉄など、人ごみの
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