京阪電気鉄道(大阪市中央区)は21日、特急電車を運転中の男性運転士(40)が私用のスマートフォンでゲームやメールの操作をしていたと発表した。 同社は運転士を処分する方針。近畿運輸局は同社に対し、再発防止策を講じるよう行政指導する。 同社によると、運転士は16日夜、出町柳発淀屋橋行き特急(8両)に乗務。橋本―樟葉駅間を時速約70キロで走行中に約30秒間、野球ゲームのアプリを操作したり、受信メールの内容を確認したりした。出発前に出町柳駅で停車中の車内と、京橋―天満橋駅間でも受信メールを見た。 19日に乗客からの指摘で発覚。同社の聞き取り調査に対し、運転士は「ついゲーム操作をしてしまった。メールは半年ぐらい前から週に1、2回、見ていた」と認めたという。浅井栄一・鉄道営業部長は「安全意識が希薄だった。社員への教育指導を徹底する」と述べた。