南太平洋の島国バヌアツが大型のサイクロンに見舞われ、バヌアツ政府の災害対策本部は、首都では政府庁舎や病院も倒壊しており、甚大な被害が出ているという見方を示しました。 バヌアツの気象当局によりますと、「パム」は日本時間の14日午後2時現在、バヌアツ南部のタンナ島の南南東280キロの海上に抜けましたが、中心付近の気圧が925ヘクトパスカル、最大風速は64メートルと、猛烈な勢力を保ちながら南に進んでいます。 バヌアツ政府の災害対策本部の報道官はメディアとのインタビューで、「住宅だけでなく、政府の庁舎や病院も倒壊した。外で活動するのがまだ危険なため詳しい状況は分からないが、かなりの犠牲者が出ている」と述べ、サイクロンの直撃を受けた首都では甚大な被害が出ているという見方を示しました。 また、国連の人道問題調整事務所は北部の島で40人余りが犠牲になったという情報があるとしているほか、オーストラリアのA