破産手続き中の名古屋市の不動産会社の元社長が、博物館に預けていた鎌倉時代の絵画など合わせて7億9600万円の価値がある国の重要文化財7点を破産管財人に隠していたなどとして、東京地検特捜部は元社長を破産法違反の罪で在宅起訴しました。 東京地検特捜部によりますと、馬場元社長は4年前に裁判所から破産手続きの開始決定を受けましたが、京都国立博物館に預けていた合わせて7億9600万円の価値がある国の重要文化財7点を破産管財人に隠していたなどとして、破産法違反の罪に問われています。 馬場元社長は、破産手続きが始まったあと、博物館からの郵便物の宛先を夫に変更したり管財人にうその説明をしたりして、所有している文化財を博物館に預ける「寄託」をしていることを知られないようにしていたということです。 ことし2月、管財人の調査で文化財を寄託していることが分かったということで、管財人は、このうち、鎌倉時代に描かれた