架空の人物を雇用したと日本年金機構に虚偽の書類を提出し、健康保険証をだまし取ったとして、警視庁は、韓国籍で無職の李虎稔(53)=住所不定=と、職業不詳の河野誠(42)=福岡県田川市=の両容疑者を詐欺などの疑いで逮捕し、26日発表した。 李容疑者の関係先から約360枚の健康保険証が見つかっており、警視庁は、同じような手口でだまし取った可能性があるとみて調べる。 組織犯罪対策特別捜査隊によると、2人は昨年8月ごろ、北九州市の人材派遣会社が、架空の人物である50代男性を雇用したとする虚偽の書類を日本年金機構に提出。全国健康保険協会から男性と家族名義の健康保険証4枚をだまし取った疑いがある。李容疑者は黙秘し、河野容疑者は否認しているという。