【ニューヨーク=橋本潤也】国連の2019~21年の通常予算の国別分担率で、中国が日本を抜き、米国に次ぐ2位になるのが確実となった。中国の分担率は12・01%と現在より約5割増えて、8・56%となる日本を大きく上回る見込みだ。中国の国連での存在感が、さらに増すとみられる。 国連分担金委員会の試算結果から判明した。通常予算の分担率は、国民総所得(GNI)などの経済指標を使い、各国の経済力を基に3年に1度改定される。読売新聞が入手した試算結果によると、中国の分担率は19~21年に12・01%となり、13~15年の5・15%、16~18年の7・92%から右肩上がりで増える。 一方、日本は現在の9・68%から、19~21年は8・56%に減る。1980年代に当時のソ連を抜いて以降、2位を維持してきたが、2000年の20・57%を境に、減少傾向が続いている。19年からの3年間で、1位の米国は22・0%で