政府の犯罪対策閣僚会議は20日、刑務所を出所してから2年以内に再び入所する再犯者の割合を、今後10年間で2割以上減らす目標を盛り込んだ再犯防止対策をまとめた。逮捕や補導による検挙者全体の約4割を占めている再犯者を減らすことで、効果的に犯罪を抑止する狙いがある。 取り組みの中心となる法務省によると、再犯防止で具体的な数値目標を定めたのは今回が初めて。厚生労働省など各省庁と協力して対策を進めるには目標が必要と判断し、出所者の支援策から得られる効果を想定して設定した。 法務省によると、刑務所を出てから再び罪を犯して刑務所に戻ってくる「再入率」は、出所後2年以内の人の割合が最も多く、2006〜10年の5年間では平均20%。出所者は毎年3万人前後で推移しており、約6千人が2年以内に戻ってくる計算だ。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員