JR北海道の寝台特急の男性運転士(51)が青函トンネルを走行中に耳栓をしていたことが20日、分かった。 同社によると、運転士は今月16日夜、札幌発上野行き寝台特急「カシオペア」(13両編成、乗客158人)に乗務して、知内駅(北海道)~津軽今別駅(青森県)間を走行していた同日午後10時7分頃から約10分間、両耳に耳栓をしていた。 この運転士が警告音に気がつかずに一定時間、何の操作もしなかったために乗務員の居眠りや突然の病気などを想定した非常停止装置が作動し、カシオペアはトンネル内で緊急停車した。 この運転士は「トンネル内の騒音を軽減するために耳栓をしていた」という。 JR北海道では「レールを研磨してトンネル内の騒音を低減し、乗務員への指導を徹底したい」としている。 同社の乗務員による不祥事が相次いでいることを受けて、国土交通省北海道運輸局は20日、同社に警告を行った。