およそ1億1000万年前、現代のカナダ、アルバータ州北西部の焼け野原で、シダの葉を食べるノドサウルス科の恐竜ボレアロペルタ・マークミッチェリ。このほど、その胃の内容物を詳細に調べた最新の研究結果が発表された。(ILLUSTRATION BY JULIUS CSOTONYI) 今から1億1000万年前の白亜紀、現在のカナダ、アルバータ州の森を、1頭の恐竜がゆっくりと歩いていた。森林火災の後だったのだろう、恐竜は焼け野原から伸びた柔らかいシダの葉を食べていたようだ。しかし、まもなくこの恐竜は死亡し、海へと流された。そして長い時間をかけて堆積物のなかに埋もれていった。 時は流れて西暦2011年、オイルサンド採掘場の作業員が、鎧のような装甲に覆われたこの恐竜の化石を偶然掘り当てた。これまで発見された同種の化石としては最も保存状態が良いものだった。(参考記事:「鎧をまとった奇跡の恐竜化石」) この「
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