1944年末に、フランス、シャンボアの泥道を行軍する米陸軍第442連隊戦闘団の日系人兵士。(PHOTOGRAPH VIA NIDAY PICTURE LIBRARY, ALAMY STOCK PHOTO) 1943年、日系二世のジョセフ・イチウジは、大きな荷物を抱えて母親に別れのキスをし、父親から激励の言葉を受け、米アリゾナ州の強制収容所を後にした。イチウジはのちに、米陸軍兵として、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線へ送られることになる。 「自分が忠実な米国市民であり、国のために奉仕する意思があることを示すチャンスでした」。1999年にイチウジは当時を振り返ってそう語った。「これが収容所を出る唯一の方法だと思っていました」 1945年4月、イチウジが所属する日系人部隊は、ドイツのダッハウ強制収容所をナチスの手から解放する。イチウジの口述記録は、日系米国人の退役軍人による回想記録を収集・保存する