いまや「いらすとや」の絵を見ずに暮らす日はない。愛らしく柔らかいが、ほんのりと毒もある独特のテイストのイラストは、ネットの中はもちろん、プレゼン資料から店舗の案内、官公庁の掲示板に至るまで、日本の至るところに、あの絵があふれている。あなたのSNSのタイムラインを見れば、1日に数回は「いらすとや」の絵をみかけるはずだ。テレビ番組に使われる説明用フリップに「いらすとや」の絵が入っていることも多い。 果たしてこれは正しいのだろうか? 筆者はそう思っていない。「いらすとや」のビジネスモデルと、イラスト利用の置かれた現状を考えると、もう少し違った風景が見えてくる。 利用許諾が明確で「質と量が揃っている」から広まった 「いらすとや」は、イラストレーターのみふねたかし氏が運営する、「フリー素材集サイト」だ。 「いらすとや」がこれだけ広く使われ、時には敵視されることになった理由は、「無料で使えて、しかもあ
![「いらすとや」がイラストレーターの敵「ではない」理由 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/96175e3e174d7f6b446ebf61fc584df4816bad46/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2Fb%2Fa%2F1200wm%2Fimg_ba6a7fbdf81f6923501c4091fdf838e7366090.png)