首都圏から長距離バスに揺られ市内バスに乗り換え、最寄りのバス停から坂を歩いて15分ほど。勾配に息を弾ませながら足を進めると、そこには人の集落らしき建物が見えてくる。 【画像】「噫(ああ)従軍慰安婦」と刻まれた慰霊碑 右手には利用者の寝所と食堂、左手には職員の事務室。その少し下の丘には新しい施設の建設が今まさに始まっている。ここは千葉・館山。「かにた婦人の村」は1965年から日本で唯一の長期婦人保護施設として、行き場のない女性たちに身を寄せる場を提供してきた。 ここに収容される女性たちの事情は様々だ。性暴力の被害者、知的障害や精神障害のために性的な搾取から抜け出せなくなってしまった人。そんな行き場を失った女性たちの最後の砦を守ってきた2人に話を聞いた。(取材・文:遠山怜) ●婦人保護施設とは何か 「婦人保護施設」と聞くと福祉施設であることはわかるが、どういった場所なのかすぐにわかる人は少ない
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