「マッシュアップを使って携帯電話のアプリケーションを開発できるのはとても魅力的」。Androidのソフトウエア開発キット(SDK)に触れた開発者たちは,目を輝かせながらこう語る。 Androidを搭載した商用端末が登場するのは,まだ半年近くも先と見られている。それにもかかわらず,インターネット上ではSDKを使ったアプリケーションが既に多数公開され,Androidに関する情報を交換するコミュニティが次々と誕生している。開発者たちを駆り立てるのは,「自分が作りたいアプリケーションを思いのままに作れる」という喜びだ。彼らが作ろうとしているのは,ユーザーが本当に欲しいものを開発者同士が手を取り合いながら,短期間で創り上げていく“オープン”なサービスである。 携帯電話事業者自身も弊害を自覚 こうした新しい開発スタイルの台頭を目の当たりにした携帯電話事業者も,これまでの開発体制に疑問を抱き始めた。NT