(英エコノミスト誌 2013年5月25日号) 債券利回りは非常に低いが、日本の例は利回りがまだ低水準にとどまる可能性があることを示している。 債券バブルは起きているのだろうか、そしてそれはもうすぐ破裂するのだろうか? 英国の政治週刊誌「スペクテイター」は2011年9月にバブルの存在に言及した特集記事を掲載した。利回りは今、その当時よりさらに低い。 1990年代後半のドットコムブームに懐疑的な人なら思い出すように、資産バブルの絶頂期を判断するのは極めて難しい。歴史を振り返ると、2%以下の利回りで国債を買うことは、実質ベースで投資目的を果たしていないことが分かる。例えば、1945年に2%の利回りで米国債を買った人は、1989年まで購買力が増加することはなかった。 だが、このルールには1つの重要な例外がある。日本の10年物国債の利回りは、1998年に2%台を割り込み、それ以来ほぼ一貫してそれより