米連邦準備理事会(FRB)は21日、2008年に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。大手証券リーマン・ブラザーズが破綻した翌日の9月16日の会合で、バーナンキ議長(当時)は「現行の政策金利の水準は適切」と述べるなど、FRBが金融危機の広がりをなお過小評価していたことが明らかになった。FRBは会合から5年経過後に1年分のFOMC議事録をまとめて公表している。今回公表された0
Ben Bernanke, “A Century of U.S. Central Banking: Goals, Frameworks, Accountability” (July 10, 2013) At the “The First 100 Years of the Federal Reserve: The Policy Record, Lessons Learned, and Prospects for the Future,” a conference sponsored by the National Bureau of Economic Research, Cambridge, Massachusetts FEDの100周年に合わせたこの度の会合を開いてくださった全米経済研究所にお礼を申し上げたいと思うとともに、そこに参加できる機会を得られたことを嬉しく思います。本会合の趣旨に
(フィナンシャル・タイムズ 2013年4月5日初出 翻訳gooニュース) 欧州中央銀行は動かず、日本は行動する。 日本銀行の新総裁、黒田東彦氏がこのほど打って出た施策は、主要国の中央銀行によるもっとも大胆な実験と呼んでもいいかもしれない。日銀はベン・バーナンキ議長の米連邦準備制度理事会(FRB)の示す考え方の方向性に従っているので、金融政策の革命というわけではない。けれども日本人の発想という意味では革命だし、行動計画の内容の規模からいっても革命だ。日銀は、やりすぎるリスクを背負ったのだ。しかし日本はすでに、対応が足りないとどうなるか、やらなさすぎるコストの大きさをイヤと言うほど承知している。その教訓は今後、欧州中央銀行(ECB)が学ぶはめになるのかもしれない。 日銀は日本の緩やかなデフレを2年以内に2%のインフレに転換すると約束した。実現の方法として、国債買入額はこれまでの月額2兆円から7
筆者が国際資本市場の現場で日夜悪戦苦闘していた20年ほど前、中銀への注目といえば政策金利をどう動かすのか、という一点に絞られていた。いわば、金利の調整弁である。正直に言えば、市場で働く身にとって中銀とはそれだけの存在でしかなかった。 だが現在では、市場の話題のほとんどを中銀が占めている。ゼロ金利や量的緩和が異形の政策であるように、こうした市場模様もまた筆者にとっては異様に映る。時代は変わった、というだけで済む話なのか、どうも釈然としないものがある。高格付けと高リターンの怪しげなサブプライム商品全盛の頃にも、時代は変わったのだ、と言われたものである。 1990年代の日銀に追随するように、リーマンショック以降、英国中銀や米国FRBも量的緩和に向かい、最後まで抵抗を見せていた欧州中銀すらも、昨年末には3年間の流動性供与で銀行の国債購入を促す事実上の「裏口量的緩和」を行った。この調子で行けば、こう
目標と狙いは違う? アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)が、2%のインフレ目標を明示的に打ち出した。素晴らしい。 インフレ目標は、たぶんすでにあちこちで説明をお読みになっているだろうけれど、人びとの物価に対する期待に働きかけて、経済を活性化する手段だ。日本のようにデフレが頑固に維持されていれば、これからも物価は下がり続けるだろう、とみんなが思う。そうしたら、何を買うにしても、来年まで待ったほうが得だ。消費も投資も控え気味になり、景気は停滞し続ける。 でも、インフレ目標を中央銀行が打ち出して、その実現を行動で示せば、みんな買い物や投資は早めにしておこうと思う。来年になったら値上がりするとみんなが期待するからだ。そうすると、景気は改善する。 これまでもFRBのバーナンキ議長は、実績としては2%くらいに近い水準を実現していた。でもそれだけだと、ひょっとしたらインフレ抑制策を打ち出すかもしれない
【第84回】 2009年06月18日 独首相の緩和行き過ぎ批判に 反応分かれるFRBとECB 「サルコジ仏大統領に攻撃されたとき、あなたはECB(欧州中央銀行)の独立性を守ると言って、非常に攻撃的だった。しかし今回ドイツの首相に攻撃されたあなたはソフトに見える。フランスよりもドイツの攻撃のほうが、あなたは好きなのか?」 6月4日の記者会見で、トリシェECB総裁は、そう聞かれた。 この数日前、メルケル独首相は、FRB、ECB、イングランド銀行の金融緩和策は行き過ぎだと異例の批判を展開した。4月のG7の前にも彼女は、9・11後のFRBの金融緩和策と、人びとにリスクテークを促した米政府のスタンスが今日の危機を招いたと米国を非難していた。 今回はECBについても「国際的な圧力に屈した」と彼女は苦言を呈した。5月にECBが決定した600億ユーロのカバードボンドの購入のことを指している。 彼
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