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2012年2月4日のブックマーク (3件)

  • 欧米リベラル民主主義が直面する不安

    今年初めに出た「フォーリン・アフェアーズ」誌を見て、ちょっと驚いた。「フォーリン・アフェアーズ」は、米国外交問題評議会が発行する国際政治経済問題に関するオピニオン誌である。 90周年記念号ということで、特集が組まれているのだが、そのテーマがthe Clash of Ideas、つまり「思想の衝突」というものだ。ファシズムから共産主義まで、いかに欧米諸国が対立する思想に打ち勝って自由主義・民主主義を維持、確立してきたか、歴史的な論文を集めて振り返っている。なんだか20年前の冷戦終結のときに組まれたような特集だなあ、と思いつつ、読んでいて気になったのが、そのトーンがあまり楽観的ではないことだ。 もちろん、いかにロシアやトルコなどの非欧米諸国にも自由と民主主義を広げるかという、ブレジンスキーの筆による「民主主義の旗手アメリカ」的な使命感にあふれた論考もある。しかし、その一方でジョージタウン大学の

    欧米リベラル民主主義が直面する不安
  • カンボジアの成長を支える寄付とマイクロファイナンス 月給7900円でもバイクに乗りケンタッキーで食事できる理由 | JBpress (ジェイビープレス)

    2011年11月末でのMFI30機関全体の貸出総額は約5億7100万ドル(約445億円)。そのほぼ同額かそれ以上に匹敵するマイクロファイナンスを、現地商業銀行最大手ACLEDA銀行が賄っていると言われる。 市場全体の総額は約1000億円規模(貸出残高ベース)に到達し、その市場拡大はますます加速する様相を見せている。 新興国カンボジアで急速に拡大するマイクロファイナンス。資金の出し手として現地資・外資資が混在したMFIの急増は、急成長する新興国経済における国内消費・投資の活性化に伴う金融需要の増大と金融事業チャンスの拡大を意味する。そして、それら貸し手機関のカンボジア進出意図を推察するのは容易である。 では果たしてその資金ニーズ、つまり資金の借り手であるカンボジア人の金銭消費の実態は、現状どのようなものなのか? まずはこの点から見ていきたい。 カンボジアの首都プノンペン。2008年国勢調

    カンボジアの成長を支える寄付とマイクロファイナンス 月給7900円でもバイクに乗りケンタッキーで食事できる理由 | JBpress (ジェイビープレス)
  • SYNODOS JOURNAL : 原発震災に対する支援とは何か ―― 福島第一原発事故から10ヶ月後の現状の整理 猪飼周平

    2012/2/39:38 原発震災に対する支援とは何か ―― 福島第一原発事故から10ヶ月後の現状の整理 猪飼周平 1.私の原発震災への関わり   私はもともと福島には縁の薄い者であったが、いくつかの偶然が重なって、福島市の「ふるさと除染計画」の策定を非公式な立場から支援するようになった。その主な内容は、除染ボランティアの受け入れ態勢の整備の手伝いといったところである。この分野に何の専門性ももたない私としては、それは、専門家としてではなく、自分自身でドブさらいや草むしりするだけでも少しは役立つこともあるだろうくらいのつもりで始めたことであった。とはいえ、除染ボランティアはその是非を含めて大変センシティヴな問題を含んでおり、状況が変わればその意味合いが大きく変わってしまうような性格をもってもいた。このため、この問題に多少なりとも責任のある関わり方をしようとすれば、状況を追いかけてこの問題につ