日本を訪れる外国人観光客が激増している。日本政府観光局(JINTO)の推計によると、4月は1カ月間で過去最高の123万2000人が日本を訪れた。前年同月に比べて何と33.4%も増えた。日本の桜を観ようという「観桜ツアー」人気が広がったという。確かに、京都など日本各地は多くの外国人観光客で溢れていた。 引き金になっているのは円安だ。安倍晋三首相が打ち出したアベノミクスの1本目の矢である「大胆な金融緩和」によって円高が大幅に修正されたことが大きい。円安になれば外国人が日本を旅行する際の代金は大幅に安くなる。もともと経済成長によって旅行ブームが起きていたアジア諸国の人々が、一気に日本に目を向けたのである。 アベノミクスでは、当初、円安によって輸出が伸び、自動車や電機といった輸出企業の業績が回復することで、日本経済が再成長路線に乗るとみられていた。ところが、輸出は期待したほどには伸びず、LNG(液
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