iPhoneをはじめとする海外メーカーのスマートフォンが国内で大きな注目を集める一方で、低迷しているのが、日本のスマートフォンメーカーだ。キャリアの戦略変化で一層の苦境に立たされている日本メーカーが再び浮上するには、やはり国内のニーズに徹底的に応える姿勢が重要ではないだろうか。 海外メーカー製端末を優遇するようになったキャリア各社 スマートフォンの時代に入って以降、海外の携帯電話メーカーの人気が伝えられる機会が増えているのは、多くの人がご存じのことだろう。キャリアが海外メーカーの端末販売を重視する姿勢を打ち出しており、特に最近はその傾向が一層強まっている。 ソフトバンクモバイルは以前から、米アップルのiPhoneシリーズを主軸に据えた販売戦略をとっているし、最近ではKDDIも、iPhoneをスマートフォン販売の中心に据えるようになった。ちなみにKDDIは、今夏の商戦にAndroidスマート
MNP(電話番号ポータビリティー制度)による契約者の流出などで苦戦するNTTドコモ。5月15日に開催した夏商戦に向けた新製品・サービスの発表会では、11機種のうちスマートフォン2機種だけを“ツートップ”と位置付けて、価格的に大きく優遇すると発表した。販売戦略を大転換したNTTドコモの狙いと、その影響について考えてみる。 「GALAXY S4」「Xperia A」だけを優遇する販売施策を発表 NTTドコモの代表取締役社長である加藤薫氏は、発表会のプレゼンテーションで、何度も“ツートップ”という言葉を用いた。ツートップとは、夏商戦向けに投入する新しいスマートフォンの「GALAXY S4 SC-04E」(サムスン電子製)と「Xperia A SO-04E」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)の2機種のことを指している。 新機種の中でも、Xperia AとGALAXY S4を“ツートップ”とし
ほしのあき、小倉優子、若槻千夏、木下優樹菜、吉川ひなの、長谷川理恵……。昨年末から今年にかけて、人気女性タレントの出産ラッシュが続いている。そんななか、2012年8月に創刊されたママのためのファッション誌「mamagirl」がAmazonで即日完売を記録。続いて楽天ブックスでも第1位と、ネット書店を中心に快進撃を続け、初刷りの12万部を完売した。 ターゲットは、「ママになってもかわいいものが好き」というガールな気持ちを持ち続けている“ママガール”だという。ギャルママでもセレブママでもないママガールとはいったいどんな存在なのか。なぜそのターゲットを狙った雑誌が特にネット書店で売れたのか。 「大人になっても心はかわいいものを愛するガールでいたい、そう願う女性は増えているのでは。mamagirlのターゲットは、大人になってもかわいいものが好きで、そのために頑張る女子。『カワイイという価値観を大事
2012年9月、HTCがAndroidスマートフォン「HTC J」を台湾で発売した。HTC Jは、もともと同社とKDDIが共同開発した日本市場向けモデルであり、台湾メーカーのHTCが日本向けモデルを本拠地の台湾に“逆輸入”した異例のマーケティングが話題を呼んでいる。人気アイドルグループ「乃木坂46」が出演するテレビCMも、字幕こそ入れるものの、日本で放映されていたものをそのまま利用するという。 日本向けに作ったHTC Jをそのまま台湾で売り出した経緯や勝算を、現地で取材した。 乃木坂46が登場したイベントに、300名近いファンが集結 2012年9月13日、台湾の中心街にあるHTCの携帯電話ショップでHTC Jの発売イベントが開催された。乃木坂46の主要メンバーが駆けつけた会場には200~300名ほどの若者が集結し、「HTC J!」という大きなかけ声で発売を盛り上げた。集まった人のほとんどは
革命的な業態のフレンチ店登場 外食産業のイノベーションに「まだこの手があったか!」と驚愕する革命が進行しつつある。バリュークリエイト(VALUE CREATE株式会社:坂本孝社長)が経営する『俺のイタリアン』と『俺のフレンチ』の話である。 2012年6月時点で両業態あわせて都内に7店舗。すべての店舗が、予約が1カ月待ちになるほどの人気で、7店舗中6店舗は食べログのトップ5000店にランクインされている。 最初の出店が2011年9月であるから、イタリアン/フレンチ業態への新規参入後わずか10カ月で、顧客の圧倒的な支持を勝ち得ていることになる。 日本国内に飲食店は50万店舗あると言われているので、トップ5000店とは上位1%を意味する。もし飲食店に偏差値があるとすれば、偏差値73以上で東大クラスということになるのだが、実はそれ以上の実力がある。 『俺のイタリアン』『俺のフレンチ』両業態の厨房に
NTTドコモがスマートフォン向けポータルサイト「dメニュー」とコンテンツマーケット「dマーケット」を開始して四半期が経過した(関連記事)。フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が進みつつある中、同社がiモードで築いたコンテンツの課金マーケットはスマートフォンではどのような状況になっているのだろうか。同社のスマートコミュニケ―ションサービス部 ネットサービス企画担当課長の渡辺 英樹氏に聞いた。 ――dマーケットの現状は。 「ドコモマーケット」(後に名称はdマーケットに統一)から含めると、NTTドコモ独自のコンテンツマーケットは開始から約1年が経過した。iモード機とスマートフォンの両方を合わせたdマーケットの年間売り上げは約100億円規模になる。iモード側は現在でも対前月比で10%から20%と少しずつ伸びている。 iモード機の絶対数が減ったといってもその母数は大きく、今でも約4300万の
HTC Jは、アイドルグループ「乃木坂46」のテレビCMでおなじみのスマホだ。テレビCMではカメラ機能にフィーチャーしているが、それ以外にも見どころが多い HTCとKDDIがタッグを組んで開発したのが、auの新しいスマートフォン「HTC J」だ。海外メーカーであるHTCが、ワンセグ・おサイフケータイ・赤外線といった“日本仕様”をしっかりキャッチアップしたことで注目されている。カメラやサウンドなど、HTCが得意とする部分でも魅力を高めており、多くの日本人に安心して薦められる1台といえる。その特徴と魅力に迫ってみたい。 ラウンド感のあるデザインで持ちやすく、カラバリも3色を用意 HTC Jは、海外で提供されている「HTC One S」をベースに、日本向けの大幅なカスタマイズを加えたモデルだ。国内向けにゼロから開発されたわけではないが、それに近い大幅な変更が加えられているといえよう。 まずは外観
先週、au、NTTドコモが相次いで、夏商戦に向けた新製品・サービスを発表した。なかでも多くの人が注目しているスマートフォンの端末を見ると、従来とは変化している部分がいくつか見られる。今回の夏モデルで、何が変わったのだろうか? 海外メーカーも対応“日本仕様”の搭載は当たり前に 注目すべき要素の1つは、ワンセグ、FeliCa(おサイフケータイ)、赤外線といった、いわゆる“日本仕様”の搭載だ。従来は日本仕様の搭載が差別化要因となっていたが、今回のモデルを見ると、すでに日本仕様が当たり前になっていることがわかる。 具体的に言うと、auはHTC Jを含む6機種すべてが、ワンセグ、FeliCa、赤外線に対応。NTTドコモも16機種中13機種が対応しているほか、残りの「Xperia GX SO-04D」「ELUGA power P-07D」「GALAXY S III SC-06D」の3機種も、FeliC
2011年から2012年にかけて、ネットワークに関する障害が相次いでいるNTTドコモ。去る2012年1月25日にも東京都心部で、FOMAの音声やパケット通信サービスが利用しづらい事象が発生した。今回の事故の要因、そして、相次ぐネットワーク障害の解消には何が求められているのかについて考えてみよう。 1月25日、何が起きたのか? まずは、1月25日に発生した障害の内容とその原因について、振り返ってみよう。 NTTドコモによれば、今回の障害は、1月25日未明に、スマートフォンの急増に対応するため、データ通信のやり取りに用いる「パケット交換機」という機材を、処理能力の高い新しいものに入れ替えたことによって発生したものだとのことである。 新型のパケット交換機に交換した後の同日午前8時26分ごろからトラフィックが徐々に増加してきたことで新型パケット交換機の動作が不安定となった。さらに9時ごろになると一
高速・大容量・低遅延という特徴を持ち、光ファイバー並みの速度を実現可能にするLTE。では、LTEが利用できるようになることで、我々の生活に一体、どのような変化がもたらされようとしているのか。 高速・大容量を生かす動画コンテンツが増加 LTEの導入で、モバイルの通信速度は飛躍的に向上する。日本では現在のところ、LTEを採用したXiの下り最大速度が37.5Mbps(屋内の一部では75Mbps)だが、これはLTEに割いている帯域幅が現在のところ屋外では5MHz幅と狭いため。NTTドコモの山田隆持社長は2011年度の第2四半期決算発表会で、2012年から15MHz幅ある1.5GHz帯を使い、東名阪以外の地域から順次下り最大100Mbpsに高速化させると明言した。 では、通信速度が高速になると、どのような変化がもたらされるだろうか。最もイメージしやすいのは、動画などのリッチコンテンツが、モバイルでも
NTTドコモとサムスン電子が共同で発表した、Android搭載タブレット型デバイス「GALAXY Tab」。同じくサムスン電子製の高性能スマートフォン「GALAXY S」とともに「GALAXY」シリーズとしてラインアップされる(画像クリックで拡大) 2010年10月5日に発表された、NTTドコモのタブレット型デバイス「GALAXY Tab(型番はSC-01C)」。スマートフォンとパソコンの中間サイズにあたる7型ディスプレイを搭載した、快適に持ち運べて片手で持つのも可能なジャストサイズタブレットだ。 同時に発表された高性能スマートフォン「GALAXY S(型番はSC-02B)」と同様に、プラットフォームは最新OSのAndroid 2.2を採用する。無線LANやBluetooth、3Gネットワークをはじめ、「spモード」などのNTTドコモの各種サービスに対応する充実ぶりで、この秋注目のデバイス
これまではパソコンなどに詳しい人向け、という位置づけだった公衆無線LANサービス。だが、無線LANの一つであるWiFiに対応した端末が増えるにつれて、ユーザーが急速に拡大してきている。 旗振り役はソフトバンクモバイル。「3G回線より高速なネット通信で、快適に楽しんでもらいたい」と特定の料金プランなどに加入したユーザー向けに、無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」を無料で提供開始した。iPhoneやiPad 3G版の普及に伴う3G回線への負荷を軽減するという狙いもあるが、ユーザーにとって、外出先でもストレスなくネットを使えるのはメリットだ。 各社のサービスを比較(1) エリアを急速に拡大中 ユーザー限定のサービス ソフトバンクモバイルの「電波改善宣言」の一環で、スターバックスやミニストップなど、エリアを急速に拡大中。iPhoneユーザーのみならず、iPadのWi-Fiモデルでも
iida の「LIGHT POOL」。美しくボディが輝く(画像クリックで拡大) カメラ:Nikon D3S、D3 レンズ:AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED、AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED、AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)、AF Zoom Nikkor ED 28-200mm F3.5-5.6G(IF) 携帯電話を見に大手量販店に出向いた。目抜き通りに面した1階のフロアはどの店も携帯電話売り場になっている。ずらりと各キャリアの色とりどりの端末が並んでいるが、手にとって見ている客はほとんどいない。人が集まっているのはスマートフォンコーナーだけだ。発売されたばかりのiPhone 4や、Xperiaの周囲にだけ客が集中している。スマートフォンでない、いわゆる「ガラケー(ガラパゴスケータイ)」
将来的にもスマートフォンが主流化する下地は存在する。2007~2009年にかけて内閣府や総務省が実施した調査では、20歳未満の若い人たちの間では「携帯電話よりもむしろコンピュータ(パソコン)を使うことの方が多い」ということが繰り返し指摘されてきた。つまり「メールからウェブ・アクセスまで、何をするにも携帯電話」という、いわゆる親指族(携帯世代)は今や、過去の話になりつつあるのだ。スマートフォンは携帯電話というよりモバイル・コンピュータであり、学校へのパソコン教育が浸透してから成長した現代のティーンエイジャーにとっては、むしろ親しみやすいものなのだ。これまでは事実上、iPhoneしかなかったので、スマートフォン全般に対する彼らの関心はそれほど強くなかった。しかし今後、ほかにも良い商品が出てくれば、若い消費者の間で携帯電話からスマートフォンへのシフトが目立って増えてくることは想像に難くない。 も
スイス・ジュネーブで開催されたITU(国際電気通信連合)の「ITU TELECOM WORLD 2009」。やや閑散とした会場で、まず飛びついたのが中国移動(チャイナモバイル)の「OPhone」だった。 OPhoneは、先頃中国移動が投入した新しい携帯電話のプラットフォームだ。ベースにはグーグル「アンドロイド」を採用し、メーカーの参入が容易なのが特徴だ。ただし、アプリケーションの配信は「アンドロイドマーケット」ではなく、中国移動独自の配信システムを利用することになる。 端末やアプリ、ミドルウェアなどはオープンな環境ではあるが、最終的な頂点は中国移動が握っている。つまり、中国移動はNTTドコモのiモードのようなビジネスモデルをアンドロイドを使ってやりたい、というわけだ。 さて、会場ではすでに発売済みのものを含め4機種が実際に触れる状態で展示してあった。それぞれの特徴を紹介していこう。
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