米航空宇宙局(NASA)は14日、無人探査機「ニューホライズンズ」が打ち上げから9年半の旅を経て、日本時間の14日午後8時49分ごろ、冥王星に最接近したと発表した。冥王星への接近は史上初。接近観測にも挑む。探査機は現在、地球から約48億キロ離れており、探査機の現状を把握するには時間がかかるが、探査機は秒速約14キロのスピードで冥王星から約1万3000キロまで近づいたとみられる。 【写真特集でみる冥王星】最大の衛星も 探査機は、2006年1月に打ち上げられた。冥王星上空からは地表や大気の組成などを観測する計画で、最接近時の観測が成功したかどうかは、15日午前10時ごろに判明する見通し。観測データ全てが地球に届くのは16年後半になる。 地球からは、ぼんやりとした姿しか確認できなかった冥王星だが、探査機が撮影した画像などから、クレーターと見られる地形や表面の模様が確認され、直径は2370キロ