イタリア北西部トリノの中心部で3日夜、サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝を大画面中継で観戦していた人々が、折り重なって倒れるなどして約1千人がけがをした。地元メディアなどが伝えた。突然響いた大きな音に驚いた人々がパニックになり、一斉に広場出口に殺到したという。 英カーディフで行われた地元チームのユベントスとスペインのレアル・マドリードの対戦を見るため、数千人が市内中心部のサンカルロ広場に集まっていた。音は花火によるものだったと見られるが、人々は爆弾テロが起きたと思い込んだという。 多くが軽いけがだが、地元報道によると7歳の少年が胸を押されて意識不明で病院に運ばれたという。事故が起きたとき、試合の残り時間はわずかでユベントスの敗戦が濃厚になっていた。ユベントスは1―4で敗れた。(ウィーン=喜田尚)