テレビで、顧問が指導しないゆる部活が人気、と言っていた。 学生の部員だけで体を動かすことと楽しむことをメインに活動するとある運動部。ゆるく楽しい部活だったが、一人の求心力のある部員の「やっぱり試合に勝ちたい」の一言から部の雰囲気が徐々に変わる。 自主参加だった朝練はいつの間にか「出ないといけない」雰囲気となり、少し手を抜いたプレーをすればチームメイトから叱責が飛ぶ。平等だったはずの部員同士の中にヒエラルキーが生まれ、下手な部員は当たり前に蔑まれる。 顧問=大人の目の届かないところで、部員たちはエスカレートしていき、ついには大事件が起こる…… というスポ根版『蝿の王』のようなストーリーが思い浮かんだ金曜の夜。 あ、ゆる部活、というか色々な部活の形があり、それが主体的に選択出来るのは良いことだと思います、念のため。