「始めよければ終わりよし」と言いますが,「最初の仕様があいまいなままプロジェクトを開始した」とか「簡単だと思って始めて深みにはまった」という失敗事例を,システム開発ではよく聞きます。これは,“プロジェクト開始の作法”が確立していないからではないでしょうか。 プラント建設のプロジェクトでは,“元請け”である「コントラクター(契約請負業者)」にとっての「プロジェクトの開始」は,オーナー(発注者)から「見積もり引合い書」が来た時です。この見積もり引合い書のことを,「RFP(Request for Proposal)」と呼びます(「RFQ(Request for Quotation)」や「ITB(Invitation to Bidders)」と呼ぶこともあります)。RFPの作成は,プラント建設では常識中の常識です。 RFPを作成する企業は,競争見積もりには参加しない プラント建設プロジェクトのRF