印刷 西宮神社の「十日えびす」では毎年、境内や神社前の道に多くの露店が並ぶ=2009年1月、兵庫県西宮市社家町山口組系暴力団による集金の構図 兵庫県西宮市の西宮神社で毎年初めに開かれる「十日えびす」の露店の運営を山口組系暴力団が取り仕切り、露店から集めた出店料を資金源にしていたことが捜査関係者への取材でわかった。今年の十日えびすでは約4500万円を集めており、県警は一部は暴力団の上部団体への上納金にあてられたとみている。 「十日えびす」は毎年1月10日前後に催される西宮神社の恒例行事。100万人を超える参拝客が訪れ、この時期、神社の内外には約500の露店が出店する。西宮神社によると、露店の運営は毎年、露天商でつくる兵庫県の認可法人「兵庫県神農商業協同組合」にまかせていた。 しかし、捜査関係者によると、実際に露店の運営を取り仕切っていたのは兵庫県内の山口組系暴力団だった。少なくとも10