放射線とは? イオン化放射線と呼ばれるものには、X線、ガンマ線、ベータ線(高速の電子)、アルファ線(ヘリウムの原子核)、中性子線、陽子線、重粒子線(ヘリウム、アルゴン、窒素、炭素などの原子核で、宇宙から飛来するものもあるし、特殊な装置を使って人工的に作り出すこともできる)などがある。X線・ガンマ線は、光と同じ性質を持った電磁波であるが、可視光よりもずっとエネルギーが高い(波長が短い)。紫外線は可視光とX線・ガンマ線の中間のエネルギーを持っており、細胞に傷害を与える(日焼けでおなじみ)。しかし紫外線はX線・ガンマ線とは異なり、分子や原子のイオン化(電子の喪失)は生じないで励起(電子のエネルギーレベルが上昇する)を生じる。また、影響を受けるのは皮膚表面だけで体の内部には届かない。その他の放射線は負の電荷を持つもの(電子)、正の電荷を持つもの(陽子、アルファ線、および重粒子線)、電荷を持たないも