家中どこを探してもそれらしき箱は見つからなかった。 押入れや引き出しや、タンスの中にもどこにも無かった。 あの頃、プレゼントを家のどこに隠してたの? 母にそう聞くと、笑うだけで教えてはくれなかった。 毎年その日の朝に目が覚めると わたしと妹が眠っていた枕元にはかならず サンタクロースからのプレゼントがあった。 それは、いつだってわたしが一番欲しかったモノ。 リカちゃんのスーパーマーケットを貰ったときは、どうしてわたしの欲しいモノがわかってたのかと不思議でたまらなかった。 そんなだったから、わたしは本当にサンタクロースがいるものだと信じていた。 ある年、夜中に目が覚めてストーブの前にいるサンタクロースを見た事もあった。 (どう考えても夢なんだけど) 子どもの頃からクールだった妹は、サンタクロースを見た話をするわたしに内心呆れてたらしい。笑 妹は、プレゼントをくれるのは、サンタクロースではなく
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