NGINXのコア開発者がF5の経営陣に反発、NGINXをフォークし「FreeNginx」を立ち上げ。F5の経営陣がポリシーや開発者の立場を無視したと オープンソースで開発されている軽量なWebサーバのNGINX(エンジンエックス)は、開発元であるNGINX社が2019年にF5ネットワークスに買収されたことで、それ以後はF5ネットワークスが開発を主導してきました。 参考:NGINX、F5による買収を正式発表。F5のロードバランサとNGINXのプロキシなどにより総合的なアプリケーションサービスを提供 しかし、NGINXコア開発者の1人であるMaxim Dounin氏が最近のF5ネットワークス経営陣の方針に反発し、NGINXをフォークして「FreeNginx」の立ち上げを発表しました。 Nginxのフォークは相談せずに決めた 今回FreeNginxを立ち上げたMaxim Dounin氏は、NGI
NGINXは世界で最も使用されているウェブサーバーですが、そのコア開発者の1人がNGINXを所有している会社であるF5 Networksと対立し、NGINXの開発を離れて新たにNGINXのフォーク版である「freenginx」を開発すると発表しました。 announcing freenginx.org https://freenginx.org/pipermail/nginx/2024-February/000000.html NGINXはロシアの開発者イーゴリ・シソエフ氏によって2004年に無料のオープンソースソフトウェアとしてリリースされました。その後、ソシエフ氏はマキシム・ドゥーニン氏およびアンドリュー・アレクセーエフ氏と共同で2011年に商用サポート提供のための会社Nginx Inc.を設立。着実にシェアを伸ばし続け、2024年2月時点では世界中のウェブサーバーのうち34.1%でN
NGINX Unitはさまざまな言語で動作可能なオープンソースの動的アプリケーションサーバーです。PHPのアプリケーションを動作させる際にNGINX Unitを使うと、PHP-FPMを使う場合に比べて約8倍も応答速度が改善するというテスト結果をエンジニアのstraykerwlさんが報告しています。 Comparing PHP-FPM, NGINX Unit, and Laravel Octane / Habr https://habr.com/en/articles/646397/ サービスメッシュ基盤構築~NGINX Unit - NGINX https://www.nginx.co.jp/products/nginx-unit/ GitHub - nginx/unit: NGINX Unit https://github.com/nginx/unit NGINX UnitではPHPのほ
多機能なウェブサーバーとして2004年に登場したNginxは、2023年6月時点では業界トップシェアとなるほど人気を集めるサーバーです。そんなNginxの設定において、スラッシュを一つ付けるか付けないかの差で大きなセキュリティホールができてしまう問題について、大手パスワードマネージャーやGoogle製のツールの例をとりあげてセキュリティアナリストのダニエル・マツモトさんがブログで解説しています。 Hunting for Nginx Alias Traversals in the wild https://labs.hakaioffsec.com/nginx-alias-traversal/ Nginxの設定には、特定のURLへのアクセスをどう処理するべきかを記述できる「location」というディレクティブが存在しており、URLをサーバー内のファイルに対応させるのによく利用されています。例
F5、NGINXの開発チームをロシア国外へ移転させたことを報告。開発を立て直しリリースサイクルも元通りに NGINX(エンジンエックス)はオープンソースで開発されているWebサーバとしてもっとも人気のあるソフトウェアの1つです。その開発者であるIgor Sysoev(イーゴリ・シソエフ)氏がロシアの首都モスクワに住んでいたことなどにより、NGINXの開発はロシアの首都モスクワを中心に行われていました。 そのロシアは現在、ウクライナへの武力侵攻に反対する西側諸国による厳しい経済制裁下にあり、多くのIT企業もロシアにおける活動を停止しています。 2019年にNGINX社を買収し現在NGINXの開発元となっているF5も、ロシアにおける営業活動とNGINXオープンソースプロジェクトへの貢献を停止したことを、3月15日付けのブログ「Standing Firm in Support of the Pe
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NginxでIf文を if ($host = 'www.example.com' && $request_uri ~ "/admin") という風には書けない。 入れ子にもできません。(ディレクティブなので?) そこで逃げ道は 文字列結合で判定。 if ($request_uri = /) { set $test A; } if ($host ~* teambox.com) { set $test "${test}B"; } if ($http_cookie !~* "auth_token") { set $test "${test}C"; } if ($test = ABC) { proxy_pass http://teambox-cms.heroku.com; break; }
set $device "pc"; if ( $http_user_agent ~ iPhone) { set $device "iphone"; } if ( $http_user_agent ~ Android) { set $device "android"; } proxy_set_header X-Device $device; このように特定の条件毎に変数の値を代入して各種ディレクティブの動作を変更する、といったニーズは現実のシステムでは結構あります。ただ、ifディレクティブで分岐させるような設定はせいぜい数個くらいが限界でしょう。 また、nginxのifディレクティブはネストや条件の複数指定ができないのでちょっと凝ったことをしようとすると設定がかなり複雑になりますし、If is Evilという言葉があるくらいnginxではifを多用するスタイルはあまり推奨されていません。 こ
nginxにて、IPアドレスを用いてアクセス制限する方法を、以下3パターンで記載します。 ClinetIPにてアクセス制限を行う方法 ロードバランサー等を経由している通信で、ClinetIPにてアクセス制限を行う方法 ロードバランサー等を経由している通信で、経路途中の機器のIPにてアクセス制限を行う方法 環境 nginx version: nginx/1.15.12 1.ClinetIPにてアクセス制限を行う方法 nginx.configの、serverやlocationコンテキストにて、 allow や deny ディレクティブでIPアドレスを指定します。 Module ngx_http_access_module 以下の例では、指定したバーチャルホストにて、 223.XXX.XXX.XXX のみアクセスできるサイトとなります。 server { listen 8000; server_
この記事の概要 ssl_ciphers では TLS 1.3 の ciphers を設定できない経緯 nginx + openssl で TLS 1.3 の Ciphers を設定してみる 1 . ssl_protocols に TLS 1.3 を追加する ( デフォルトの cipher 利用 ) 2. openssl.cnf にて Ciphersuites を定義する 蛇足 追記 ( 2020年7月7日 ) この記事の概要 nginx 1.17.5 で確認した話を書いています。今後の進展がある可能性があります。 ssl_ciphers では TLS 1.3 の ciphers を設定できない経緯 nginx の ssl_ciphers では TLS 1.3 の ciphers を設定できません。現時点では、TLS 1.3 の ciphers を設定する方法がnginx標準機能としてはあり
追記20180922 OpenSSLも対応しました 「support for TLSv1.3 early data with OpenSSL.」 http://hg.nginx.org/nginx/rev/548a63b354a2 昨日、NginxがTLS1.3の0-RTTハンドシェイクをサポートしたので試した。無事動作することが確認できた。 該当コミットはこの2つ SSL: enabled TLSv1.3 with BoringSSL. SSL: support for TLSv1.3 early data with BoringSSL. TLS1.3の0-RTTハンドシェイクは、一度ハンドシェイクをした相手とはClientHelloに続けてアプリケーションデータ(HTTPリクエスト)を送信することで、より早くデータのやりとりを開始する方法です。 (引用: https://blog.cl
こんにちは。吉川 ( @rrreeeyyy ) です。今期オススメのアニメはリゼロです。 Nginx は設定ファイルの記述力も高い、大変便利な Web サーバです。 便利な反面、設定ファイルの複雑化や、設定に依っては意図しない挙動を引き起こしてしまうこともあります。 そこで本稿では docker 並びに infrataster を使用し、 Nginx の挙動をテストすることによって、安全に Nginx の設定を記述する方法について紹介します。 テスト対象の Nginx の仕様 今回は例として、次のような仕様の Nginx のテストについて考えます。 ネットワーク帯は 10.0.0.0/16 を使用している Nginx の前段として L7 ロードバランサが存在している L7 ロードバランサが https を終端している Nginx 自体は 80 番ポートと 8080 番ポートにて待ち受けてい
株式会社 野村総合研究所 情報技術本部 オープンソースソリューション推進室 Mail : ossc@nri.co.jp Web: http://openstandia.jp/ 野村総合研究所のOpenStandia(オープンスタ ンディア)は、おかげさまで、2006年のサービス 開始から2011年までの5年間で契約数累計が 1,000件を突破いたしました! Apacheコミッターが見た、 Apache vs nginx 野村総合研究所 情報技術本部 オープンソースソリューション推進室 佐藤 高志 株式会社野村総合研究所 Copyright© Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 1 はじめに 自己紹介 Apacheとnginxの違い(1) アーキテクチャ編 Apacheとnginxの違い(2) コミュニティ編 Apache
こんにちは。インフラチームの野島です。 最近、cybozu.com はロードバランサを Apache から nginx に置き換えました。 (参考: cybozu.com のリバースプロキシを nginx にリプレイス) 置き換えの一環として、Apache に実装していた DoS 対策の仕組みを nginx の拡張モジュールにする形で移植しました。今回、この拡張モジュール nginx-maxconn-module を OSS として公開しましたので紹介します。 背景 DoS 対策 秒間リクエスト数 v.s. 瞬間同時リクエスト数 実装方針 nginx-maxconn-module 基本的な使い方 高度な使い方 インストール おわりに 背景 本題に入る前に、cybozu.com において、HTTP リクエストがどのように処理されているかを説明します。 cybozu.com では、負荷分散のた
Nginx 初心者のかっぱ(@inokara)です。 追記(1) ngx_mruby 作者の @matsumotory さんに以下オンようなコメントを頂きました! 有難うございます! 追記(2) 連載(笑)にしようと思いますのでタイトルに数字つけました。 はじめに Nginx は設定に if が使えたりとデブオプスのココロを擽る Web サーバーだと思っていますが、細かい制御をしたいなと思った時に設定ファイルをグリグリ書くのはどうもなあと思っていたら mruby でイジれる ngx_mruby があるではないですか! しかも、事例が既に載っているではないですか! Dockerとmrubyで迅速かつ容易にnginxとapacheの柔軟なリバースプロキシ構成を構築する ということで、自分も試してみたいと思います。(以下、作業中の内容も含まれますのでご注意ください) やりたいこと リバースプロキ
前回インストールまで行ったnginx + unicorn on ubuntu。 今回は、実際に設定を行ってrailsアプリを動かすところまでのメモです。 nginxの設定 今までapacheを使ってきた人が突然、nginxを使うと色々勝手が違って戸惑うことが多いと思います。 自分もその1人なので、ここで紹介する設定はあくまでも自己流ということで解釈して頂ければと思います。 まずは、nginxの大元のファイルを編集します。 $ vi /etc/nginx/nginx.conf これがnginxの大元ファイルです。 ここではまず、apache時代に慣れ親しんだsites-availableとsites-enabledをnginxでも活用します。 ただしapacheと異なり、a2ensiteなどのコマンドで有効になることはないです。 そのかわりに、sites-availableのエイリアスをsi
Docker してますか! 実は実験的に Docker で Web アプリを数ヶ月運用しており、色々と試行錯誤してきたので、少しずつアウトプットしていきます。 ちなみに Ruby 製のアプリで、AWS の EC2 上で運用している、小〜中規模ぐらいのものです。 2014-06-16 16:00: 追記あり Docker イメージのビルドについて Dockerfile を普通に書いてます。 今のところ、2層構造にしていて、 ベースとなるイメージ Ruby アプリケーションサーバー (Puma) アプリケーションのソース (git clone) bundle install デプロイされるイメージ (ベースイメージを元に作る) git pull してソース更新 bundle install し直してベースにない gem を入れる asset の precompile という感じでやってます。
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