平野さんは大学在学中から起業の道を歩み始めました。自分の将来やキャリアについてどのように考えていたのでしょうか。 平野未来・シナモン社長CEO(以下、平野氏):実は、私は「自分のキャリア」といったことは人生で一度も考えたことがありません。自分が好きなことや楽しいと思ったことを突き詰める道を進んできたという感じです。 高校時代を振り返ると完全にネット中毒の女子高生でした。当時はクラス内にインターネットをしている人は全くいなくて、私ぐらい。「Post Pet(ポストペット)」や、今思うと怪しげな匿名チャットなんかをやってみたり、デジカメを手に入れて写真を撮って編集したりしていました。 高校生の頃は消費者としてネットに夢中になっていましたが、大学に進むと今度は自分がつくる側に回れることに気がつきました。そこから大学時代はプログラムに熱中していったわけです。ただ、「何々をやりたい」という気持ちはな
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