【5月9日 AFP】イスラエル当局は8日、南部ネゲブ砂漠(Negev Desert)でアラブ遊牧民ベドウィンの住宅48棟を破壊した。AFP特派員が伝えた。極右イタマル・ベングビール(Itamar Ben Gvir)国家治安相は、ベドウィンの住宅は「違法建築物」だと主張している。 ネゲブ砂漠の集落ワディハリル(Wadi al-Khalil)にブルドーザーが現れて次々に住宅を破壊し、住民たちは激怒している。 住民の一人、スレイマン・アブ・アサさんは「ここには500人以上が住んでいる。子どもや女性には他に行くところがない」「家を壊され、行き場をなくして困っている」と訴えた。 さらに「こんな仕打ちを受けるいわれはない。われわれは何年もの間、公正な解決を望んできたが、国家(イスラエル)はわれわれの選択肢をすべて妨害してきた」と怒りをあらわにした。 イスラエル政府は、ワディハリルに建てられた住宅を違法