ある時、 Rust で動的ポリモーフィズムを実現するには、 Enum は dyn Trait より遅いという主張を見ました。 dyn Trait は仮想関数テーブルのルックアップがある分、遅いはずだと思っていたので、これは確かめてみようと思いました。 [2024/5/24追記]: 少し後で考えると、ここで静的ディスパッチという言葉を使うのは語弊があるような気がしたので補足します。静的ディスパッチとは、 dyn Trait に対する impl Trait のことを呼ぶことが多く、ここで Enum で実現しているのは「一つのコンテナに異なる型や挙動を示すオブジェクトを含める」という意味では動的ディスパッチです。正確に言うならば、この記事で示しているのは、同じ動的ディスパッチでも、 Enum を使った場合分けか、 dyn Trait を使った仮想関数テーブルを使ったポリモーフィズムかという違いで