Windows には OutputDebugString という API が用意されています。 これはデバッガへ文字列を通知するものです。 Windows の GUI アプリケーションはコンソールに接続されていないのでいわゆるプリントデバッグがやりづらいのですが、この API を介して状況を把握できます。 デバッガがアタッチされていないときのメッセージは単に捨てられるので、リリース版のソフトにそのまま残しておいてもそれほど害にはなりません。 ごく僅(わず)かに余計な処理をすることになるだけです。 さて、この API は便利なのですが、 C++ を使っているときには不満な部分もあります。 C++ のオブジェクトを表示する方法はしばしばストリームに対するものしか定義しないことがあり、それを API に渡せる文字配列にするには一度 stringstream に出力するなどといった迂遠な方法を取る
