野田正彰: 人生の秋は美しい 97年にキャリア研究のために買った本。いつのまにか中年を題材にしたこの本の対象読者になっていた。中年の時間は10代の時間の5分の1しかないという。中年の生き方として、喜怒哀楽のメリハリが必要なことと、コンプレックスの昇華が必要なこと、人を操作的にみないことと言った指摘は胸に刺さる。痛い。 中坊公平: 『金ではなく鉄として』 大学時代、弁護士になる夢に挫折して法学にも法律にも疎くなった。それでも中坊公平の本だけは傍らにおいて何度も読む。いずれ自分ような人間でも社会に奉仕する仕事をせねばとの思いがこの本を読むとむずむずと涌いてくる 村上春樹: 『東京奇譚集』 シンクロニシティについて書かれた。以前からあるテーマなのに、若いサーファーの話にようになぜか記憶に残るものがある。細かな挿入設定が効果的なのかもしれないが。刺激的な一冊。河合隼雄を読み直したい。 伊藤裕一他: