果たして今回取り上げる「新しい歴史教科書」がタレント本か? タレントとは本来、才能を指す言葉であり、 そして、それを伝える芸や、術を持つものである。 さらにタレント本とは、その知名度に便乗する書物である。 ある意味では「新しい教科書」の執筆者の一人、 小林よしのりは、時節柄、物議を醸すアジアで最も有名な日本人であり、 今や漫画家でありながら台湾から入境禁止まで申し渡された 思想的要注意人物の過去を持ち、しかも中国では “臭名”と呼ばれるほどの“悪名”で呼ばれる大スターなのである。 そして日本の若者には あのヒットギャグ漫画「おぼっちゃまくん」の作者であり、 愛称「よしりん」でもある。 そんな知名度を利して、 あの「ゴーマニズム宣言」に端を発し 若者に「戦争論」だの「台湾論」だの「新しい教科書」だの アジア規模で物議をかもすウヨク思想本を売り込む 新手の“タレント本”作者なのだ。 「飲み屋で