京セラ創業者で名誉会長の稲盛和夫氏の功績の1つに、DDI(第二電電、現KDDI)の設立がある。戦後、日本電信電話公社(現NTT)1社だけだった通信業界に風穴を開けた。DDIは1984年の設立後、2000年にKDD(国際電信電話)やIDO(日本移動通信)と合併、KDDIが誕生した。 KDDI元社長の小野寺正氏は、稲盛氏の薫陶を受けた中心人物の一人だ。1970年に東北大学工学部を卒業後、NTTの前身である電電公社に入社。無線部門などを担当した後の83年、京セラの迎賓館として知られる和輪庵(わりんあん)で稲盛氏に出会う。 そして稲盛氏らに引き抜かれ、84年に36歳で第二電電へ入社。2000年、トヨタ系のIDO、KDDとの合併後、01年に社長に就任して同社の成長をけん引した。小野寺氏は、恩師・稲盛氏が掲げた、携帯電話「一人一台」時代を共に実現させた立役者でもある。利他主義を据える「稲盛イズム」を間

