アメリカで、薬物の過剰摂取による死者数が1年間で10万人を超え、これまでで最も多くなったことが新たな推計で分かり、バイデン大統領は薬物対策に全力を尽くす考えを強調しました。 アメリカCDC=疾病対策センターは17日、薬物の過剰摂取による死者の数がことし4月までの1年間で、10万人を超えたという推計を発表しました。 前の同じ時期に比べて3割近く増加し、これまでで最も多くなっています。 アメリカでの薬物の過剰摂取による死者はこの20年間増え続けていますが、中でも鎮痛剤として使われる「オピオイド」と呼ばれる薬物の過剰摂取が社会問題となっていて、今回の推計でも、死者のうち7万5000人以上がオピオイドが原因だということです。 今回の調査の時期は、アメリカで新型コロナウイルスの感染が拡大した時期と重なっていて、専門家は、薬物依存の患者を対象にした治療プログラムの多くが閉鎖されたり、縮小されたりしたこ