2022年のメルセデスは、開幕から大いに苦しみ、ここまで1度も勝利を手にすることができていない。その最大の要因が、激しいポーパシング現象である。 今シーズンのマシンは、フロア下で発生するダウンフォース量が大きいいわゆる”グラウンド・エフェクトカー”となっており、ここを通過する気流がストールしてしまうと、ダウンフォースの発生量が小さくなり、車高が浮き上がってしまう。浮き上がることでダウンフォース発生が復活し、マシンが沈み込むとまたストール……これを繰り返すことでマシンが激しく上下動してしまうわけだ。 アゼルバイジャンGPでは特にこの現象に悩まされ、ルイス・ハミルトンは背中に激しい痛みを感じていることを訴えた。最悪の場合、次戦カナダGPを欠場する可能性すらあると示唆されている。 メルセデスは、今季マシンW13にはポテンシャルがあり、レッドブルやメルセデスと太刀打ちできる、パフォーマンスを発揮で