日経コンピュータにもっとも長期間,登場し続けている経営者は,マイクロソフトのビル・ゲイツ会長である。同氏がマイクロソフトを設立したのは1974年,日経コンピュータの創刊の7年前にさかのぼる。日経コンピュータが創刊してから9カ月後の1982年7月,ゲイツ氏は会長に就任。その4カ月後,初めて日経コンピュータの編集長インタビューに登場した。インタビューの主な話題は,16ビット・パソコンOSの標準化についてであり,ゲイツ氏は「IBMがMS-DOSの採用を決めたときにCP/M-86との戦いは終わった」と言い切っている。興味深いのは,「MS-DOSはあくまでロー・エンドの要求を満たすOSに過ぎず,ハイ・エンドの要求を満たすOSには,たとえばベル研究所の開発したUNIXがあります」という発言だろう。 問 初めにお聞きしたいのは,日本のパーソナル・コンピュータについてです。どう評価していますか。 答 優れ