私は高校バレーボールの強豪、崇徳(そうとく)(広島市)でセッターもしていた。高校の先輩には、1972年のミュンヘン五輪で金メダルに輝いた日本代表セッターの故猫田(ねこだ)勝敏(かつとし)さんがいた。8歳上で「世界のネコダ」としてあこがれていた存在。専売広島(現JT)で監督と選手の間柄になった。 猫田さんからセッターへのこだわりを教えてもらった。「コートで人の心を紡いでいく存在」。それがセッターの役割ということだった。スパイクを打つ選手が打ちやすいトスを上げるために、球をうまくさばくということだけではない。コートの中で人間関係まで結びつけてしまう。それが重要ということだった。 スパイカーが失敗しても、セッターが「すまなかった。もう少しこうすれば良かった」と声をかけてあげる。そうすれば、スパイクでミスをしても心が少し軽くなる。そんな気遣いが大切だと教わった。 70年代、勝敗はスパイクを打
■前市長は市議選に 新顔4人の争いとなった夕張市長選。全国でただ一つの財政再生団体はこの朝、真冬さながらの吹雪模様に。各候補は吹き付ける雪の中、それぞれ夕張の再生策を訴えた。 飲食店経営の笹谷達朗氏(52)は4人の中では唯一の市内出身で「(大震災被災者の夕張への)移住計画を進めたい」と訴えた。休止中の「ユーパロの湯」の再開や、小中学校の空き校舎の有効利用も強調。報道陣には「再生計画は全部見直す」と語った。 「小泉チルドレン」で元衆院議員の飯島夕雁氏(46)=自民、公明、みんな推薦=は「必ず街の再生を果たし、希望に満ちた町づくりをしていく。皆さんとともに頑張りたい」と述べた。街頭演説では、医療・福祉の充実や雇用の確保なども訴えた。 前回選挙は次点だった青森県の元観光温泉会社長の羽柴秀吉氏(61)。街頭演説では「石炭などの地下資源を利用して夕張の自主財源を確保する」と訴え、再生計画につ
「ミスして『ハハハ』って笑ってたらだめだろ」「『8割OK』ではだめなんだ。もっと本気でやれ」 新発田南高校の放課後の体育館で、厳しい声が響く。保健体育を教えながらバレーボール部の監督をしている。 昨秋の「トキめき新潟国体」では、新潟教員クラブの主将としてチームを準優勝に導いた。県内のバレーボールを引っ張るキーマンだ。 「人の気持ちがわかる」「ルールを守る」「意思を伝える」……。生徒には、教科書からは学べないことをバレーを通して伝えたい、と考えている。 選手としては、10月の「ゆめ半島千葉国体」で、昨年の成績を上回ることが目標だ。国体での準優勝は2度ある。「今度こそ優勝したい」と意気込む。 昨年10月5日。地元での国体の決勝戦は、あふれんばかりの大歓声に包まれた。 V・チャレンジリーグの強豪、ジェイテクト(愛知県代表)を相手に一歩も譲らなかった。センタープレーヤーとして、スパイク
∞「子どもたち、バレー楽しいよ」 すそ野拡大へ 高校生の指導も好評 木曜の夜、山形市の山形南高校の体育館に、子どもたちの元気な声とバレーボールの弾む音が響く。「野球やサッカーなどに押され、バレーをする子どもがいなくなってしまう」という危機感を抱いた同高バレー部監督の佐藤裕恒さん(46)が立ち上げた「山形バレーボールクラブ」の練習だ。だれでも参加OKで、参加費無料の異色クラブは4年目を迎え、成果も見え始めている。(八鍬耕造) 27日の夜は、小学生を中心に高校生まで約20人が集まった。ランニング、ストレッチ、ダッシュに、レシーブ、トスなどの基礎練習などと続くメニューを指導するのは山形南高のバレー部員。松田一駿(かず・とし)君(3年)は「全員で声を出して盛り上がるのが大事。小学生とバレーをするのも楽しい」と笑顔を見せた。 練習は同高が出場する大会や試験の前と夏休みを除くほぼ毎週。強豪校の
■ハードル高いがくすぶる移籍論 新潟県のしっぽでいるより、海を土産に長野県に「婿入り」した方が大切にされるはず――。糸魚川市の一部市議や経営者などの間では、長野県への移籍論がくすぶっている。ハードルは高く具体的な動きにまではなっていないものの、市の置かれた状況や北陸新幹線開業などの将来を見据えると、そんな構想が話題になるのも無理はない。 (遠藤雄二) ◇ 「道州制が動き出したとき、糸魚川は新潟県としてついていかなくちゃいけないもんでしょうか。長野県と合併することで、姫川港や高規格道路(糸魚川―長野県松本市)の整備が促進されるのではありませんか」 2008年6月、糸魚川市議会の一般質問で古畑浩一市議は、長野県に移るという思い切った案を米田徹市長にぶつけた。南側の県境で接し、生活や経済面で関係が深い長野県小谷(おたり)村と合併した上で、長野県に「婿入り」するという構想だ。 小谷村は
∞守備徹底、勝機つかむ ワクワクドキドキ、そして最終盤までハラハラさせてくれた2009年のモンテディオ山形。「降格確実」の前評判を吹き飛ばし、初めてのJ1の舞台で「残留」を勝ち取った今季の軌跡を振り返る。(高田正幸) 「戦前の予想は断然の最下位。ざまぁ見ろってんだ!」 5日の今季最終戦後、小雨の降るNDスタのピッチ上。サポーターへのあいさつの冒頭、海保宣生理事長が叫んだ。ゴール裏とメーンスタンドを埋めたサポーターから「カイホ」コールを送られ、大きく右手を上げた。 「最下位予想」にはそれなりの理由があった。Jリーグで唯一、社団法人が運営するモンテの今年度の予算は約10億円。リーグトップの浦和の70億円からは大きく引き離され、J1では断トツの「最貧クラブ」なのだ。日本代表などのスター選手もいない。 予想を覆した要因は何だったのか。「全員が高い守備意識で戦ってくれた」。小林伸二監督が真
■Jリーグ2カ月 経営の手応えは/もっと足運んで・早く赤字解消を J2・ファジアーノ岡山の昨年度決算が発表された。JFL時代の経営は、総収入2億3300万円▽経常利益143万円▽当期純利益125万円▽累積赤字3688万円。今季はピッチで苦戦が続くが、経営面から見たJリーグの手応えを木村正明社長に聞いた。(聞き手・北上田剛) ◇ −−開幕から2カ月がたち、Jの印象は? 思った以上に多くの人に関心を持って頂いてますが、「街」対「街」の戦いにはまだまだ。今は「昇格バブル」の要素もあり、もっと足を運んでもらえるようにしないといけないと思っています。 −−昨年度決算をどのように評価しますか? プロスポーツは、利益が目的ではなく事業が目的。悪くないと思いますが、累積赤字を1年でも早く無くしたい。そのためにも、今年度は総収入5億円が目標です。 とはいえ、J2チームの平均収入は
都と調布、三鷹、府中3市は、調布基地跡地の都有地(調布市西町など)に都が整備する総合スポーツ施設の基本構想の骨子について合意した。2013年の東京国体で使用する予定の補助競技場を含め、国際大会が開ける最大1万人収容のメーンアリーナなど4施設を造る計画だ。地元では多摩地域のスポーツ拠点として期待している。(佐藤清孝) この施設は、味の素スタジアムの西隣に建設する「武蔵野の森総合スポーツ施設」(仮称)。敷地は米軍基地跡の都有地約6.7ヘクタールで、大半は調布市にあり、一部が府中市にかかる。 調布市や都によると、整備する施設は(1)体育館「メーンアリーナ」(2)同「サブアリーナ」(3)屋内プール(4)補助競技場の四つ。 メーンアリーナはバレーコート4面を確保できる広さで、収容人数は8千〜1万人。多摩地域では最大規模になり、東京体育館(渋谷区)にも匹敵するという。サブアリーナは武道館と
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