本の雑誌の創刊者である目黒考二が急逝してふた月半。本とギャンブルを愛し、家に帰らず、事務所で本を読み続け、競馬場で馬券を外し続けた目黒考二は出版界に何を残していったのか。というわけで、本の雑誌5月号は目黒考二・北上次郎・藤代三郎追悼大特集「さらば友よ!」。仕事場の本棚写真から、発行人目黒考二、書評家北上次郎、馬券師藤代三郎の実像をそれぞれ語る座談会、椎名誠、群ようこ、目黒慎吾・謙二兄弟、北方謙三、大沢在昌、宮部みゆき、逢坂剛、山田裕樹、森絵都、馳星周、浅田次郎、夢枕獏、井崎脩五郎、亀谷敬正、須田鷹雄ら、総勢30人を超す知人、友人たちによる送別のことば、文庫解説完全リストに一人で三人、目黒北上藤代の全著作リスト、そして「2022年有馬記念予想」まで、本誌のすべてをかけて追悼する特集だ! 新刊めったくたガイドは、柿沼瑛子がちょっと不気味なジュブナイル、C・ブランド『濃霧は危険』に驚愕すれば、石