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ブックマーク / ameblo.jp/kyupin (381)

  • 『食事バランス&カロリーBOOK』

    これはどのように事を摂ればカロリーを摂りすぎないかというパンフレット。 イーライリリーのパンフレットだったと思うが、どこにもその表示がない。 このパンフレットの中で、https://www.schizophrenia.co.jp/ という案内が出てくる。そこはリリーによるサイトなので、ジプレキサによる肥満対策のパンフレットだと思う。 このようなものは、書店でより詳しい書籍が売られているが、これは患者さん向けの無料パンフレットである。医師が持っていてもあまり便利とは言えない。 これは数年前のパンフレットだと思うが、病院やクリニックの「自由にお持ち帰りください」の棚のパンフレットを貰ってまだ持っている人がいたとしたら凄いと思うよ。 「太りにくいべ方をマスターしよう。」と書かれているが、実際のところ、ジプレキサで過、体重増加が出る人は、その次元を超えている。 もっともよい方法は、過が出る

    『食事バランス&カロリーBOOK』
    diet55
    diet55 2015/12/12
  • 『多剤併用処方のうちどの薬が体重増加をもたらしているか?』

    今日は真面目なタイトルだが、思いつくまま雑談風に書くことにしている。したがって終わってみると、タイトルもきっと変だと思う。最近のこのブログは自分でいうのもなんだが、平均して面白くないので、面白い記事を読みたいなら、過去ログを順番に読むことをお勧めしたい。 ある日、女性患者さんがなぜ体重が増えるのか尋ねた。 その処方はサインバルタが主剤であり、それ以外もこれと言って体重増加を来しそうなものはなかった。 体重増加と薬の関係だが、基的に、ベンゾジアゼピン系の眠剤や抗不安薬はシロである。シロと言うのは体重にはほぼ関係しないと言う意味。 ただし濫用レベルの人は、わけのわからない間に過することもありえるので、無関係とまでは言えないかもしれないが、精神医療的にその薬はシロなのである。 眠剤に代替できる薬の中にリフレックスという抗うつ剤がある。この薬は何がしか体重増加に関与するが、劇太りすることは稀で

    『多剤併用処方のうちどの薬が体重増加をもたらしているか?』
    diet55
    diet55 2015/12/10
  • 『2015年12月イフェクサーSR発売』

    早ければ今週にもイフェクサーSRカプセルが発売される。過去ログでは、ベンラファキシンと一般名で記載している。商品名だが、エフェクサーなどの名前のこともある。過去ログではベンラファキシンないしエフェクサーと記載していることが多い。 治験が不調で今後発売されないことも十分にありえたが、海外の評価が高いこともあり製薬会社も頑張ったようである。販売元はファイザーのはずだが、この薬に関しては未だ営業に来たことがなく、パンフレットはなし。 日での剤型はカプセルで37.5㎎と75㎎になるようである。以下、ファイザーのサイトから。 セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 「イフェクサー®SRカプセル」の承認取得 2015年9月28日 ファイザー株式会社 ファイザー株式会社(社:東京都渋谷区、社長:梅田一郎)は、日、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI:Serotonin-No

    『2015年12月イフェクサーSR発売』
    diet55
    diet55 2015/12/07
  • 『2015年12月ジェイゾロフトのジェネリック発売』

    2015年12月、10社以上からジェイゾロフトのジェネリック(一般名セルトラリン)が発売になる。 今回、明治とアメル(共和薬品)の25㎎錠サンプルをアップしてみた。なぜかPTPは同じオレンジになっているが、これ以外の製薬会社のデザインは知らない。 拡大してみた。こちらは共和薬品(アメル)の製品。薬品名の字が明瞭である。さすが、熟練しているといったところ。 なお、このサンプルは実薬という話だ。 こちらは明治の製品。明治はあのお菓子のメーカーだが、製薬部門はMeiji Seika ファルマ株式会社と呼ばれる。 共和に比べ錠剤の製品名の字が薄い。 これはMeiji Seika ファルマ株式会社のパンフレット。以下、一般的な薬効の説明が記載されている。 セルトラリンは一度に10社以上発売されたことや国の方針もあるのだろう、従来の薬価の2分の1と、初のジェネリックにしてはかなり安価に設定されている。

    『2015年12月ジェイゾロフトのジェネリック発売』
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    diet55 2015/11/29
  • 『ジプレキサザイディス2.5㎎錠のパンフレット』

    先日、記事にアップしたように、まもなくジプレキサザイディス2.5㎎剤型が発売になる。 今回はそのパンフレットをアップしてみた。発売日は、たぶん明日(11月27日)か12月1日だと思う。 12月1日かもしれないと書いたのは、12月1日は大安だから。なお、明日は先勝である。 僕は先勝に結婚式を挙げたが、先勝の日は午前中に式を挙げないといけないらしい。そんなこと知らないって。 最初のパンフにあるように製剤の中央にzの文字がある。 このように日独特の製剤が発売されるということは、やはり日人は忍容性や嚥下の能力は特殊なのかもしれない。 参考 年末にジプレキサザイディスの2.5㎎錠が発売されるらしい

    『ジプレキサザイディス2.5㎎錠のパンフレット』
    diet55
    diet55 2015/11/29
  • 『進学校の保健室登校について』

    今回はいつか書く予定の記事の前置きである。長くなるのでこの部分だけ独立させた。 高校は義務教育ではないので、欠課ないし休みが多くなると単位が取れず留年になる。 自分の高校は全員進学していたが、都市部の私立の進学校のようなレベルではなかった。 当時、県立高校は校区制で行くべき普通科の公立高校は決まっていた。校区外は5%しか入学できないため、市外まで行く価値があるとすれば公立の理数科くらいで、どの程度のレベル差があるかも不明だった。だいたい市外の高校を受験し、高校浪人でもなろうものなら、大変な事態と言えた。 実際、自分の学年で高校浪人になった生徒は1名もいなかったし、わざわざ理数科を受験した人もいない。ただ、駅に近い生徒は市外に行くのが容易なので普通科を受験した人は1~2名いる。その程度である。 私立高校は公立のレベルと同じくらいの高校はわずかにあったが、おおむね滑り止めレベルであった。公立高

    『進学校の保健室登校について』
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    diet55 2015/11/20
  • 『街角インタビュー』

    ある日、夕方、民放を偶然観ていたら、なんと自分の患者さんが街角インタビューを受けていた。質問の内容はもう忘れてしまったが、受け答えはしっかりしたものだった。 実は、彼女は過去ログに3回くらい出ている。最も詳細に紹介した記事はセレネースによるジスキネジアの話だったと思う。「メージ症候群(前半) 」から抜粋。ただし、ここで出てくる主の人(メージ症候群)とは異なる女性である。 その女の人とは、統合失調症の女性患者さんで長いことセレネースの単剤で治療されていた。ずっと何十年も働いていて社会適応が良い人だったのである。ただ、その患者さんはセレネースの少量でもジスキネジアが生じており、当は非定型抗精神病薬に変更したかった。 しかし、何十年もの間きちんと働いている人に非定型抗精神病薬に変更なんて危険なことはできない。セレネースも3mgくらいしか処方されていないことも変更しなかった理由だった。(もちろん

    『街角インタビュー』
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    diet55 2015/11/07
    ジプレキサで体重が減る人もいるから悩ましい。 / 街角インタビュー|kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)
  • 『こんなに詳しく薬の説明を受けたことは生まれて初めてです』

    これは、ある日の新患の人の言葉。 この患者さんは、長い間、精神科ではない一般科で向精神薬を投与されていた。どのような症状のためにその処方をされているかなど、全く説明がなかったと言う。 その人の処方されていた薬は抗精神病薬や抗うつ剤ではなく、眠剤や抗不安薬だった。 精神科や心療内科ではないので仕方がないかもしれないが、向精神薬に限らず、医師が薬を処方するのであれば最低限の説明は必要と思う。 逆に言えば、その医師が説明できないようなものは処方すべきではない。 ところが精神科医はそうとも言えない。というのは、病識のない人たちも診ないといけないため。 詳しく説明した場合、ヤブヘビになるリスクがある。(例えばこの薬は幻覚妄想に有効など) 疎通性の保たれている人たちには(いわゆる神経症圏内)、説明を求められたらそれなりに説明する。 先発品とジェネリックの相違なども説明したところ、とても感謝された。 参

    『こんなに詳しく薬の説明を受けたことは生まれて初めてです』
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    diet55 2015/11/06
  • 『双極性の深いうつとバルプロ酸シロップ』

    過去ログでは、デパケンRは確かなエビデンスはないものの、双極性のうつ状態に有効のように見えるという記事がある。 以下「デパケンR」から抜粋するが、この記事はデパケンRの最初の記事であり、最近の記事に比べかなり気合が入っている。 最初に書いたように現在はデパケンR(バルプロ酸)は躁状態に適応を持つ。躁状態には、リーマス、デパケンR(バルプロ酸)、テグレトール、および抗精神病薬が処方されているが、最も有名なのは、やはりリーマスだと思う。リーマスとデパケンRは、躁状態に対しての効果には差がないことがわかってきている。いずれの薬剤も躁状態に対しての有効性についてはエビデンスがあるのである。しかしその薬剤としての特性、症状に対しての効果が異なる。 リーマスは、古典的な爽快感、多幸感を伴うようなピュアな躁状態には有効性が高い。一方、デパケンRは、躁混合状態や急速交代型のような紛れがあるような躁状態に

    『双極性の深いうつとバルプロ酸シロップ』
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    diet55 2015/11/06
  • 『ジプレキサザイディス2.5㎎錠は5㎎錠と大きさが同じらしい』

    来月(2015年11月)発売になるジプレキサザイディス2.5錠だが、なんと大きさが5㎎錠と同じで、色も同じらしい(薄い黄色)。おそらくPTP包装は色を変えていると思われる。 PTP包装は聞きなれないと思うが、例えば、ロキソニン錠のシートのように指で押しだすタイプ包装を言い、包装の仕様としては最も多いのではないかと思う。 また、SP包装と呼ばれるものもあり、アルミ箔やセロファンに低密度ポリエチレンなどの熱可塑性高分子フィルムを重ねたフィルム形状のものを言う。例えばリボトリールはSP包装になっている。これはヒートともいわれる。 これでは2.5㎎と5㎎の区別がつかないと思うだろうが、2.5㎎錠には表面にZの刻印があり、包装から出してしまってもわかるようになっている。 2.5㎎のジプレキサザイディスは日だけ特別に発売されると言う。 ジプレキサ単剤で済む人は意外にいるので、2.5㎎ザイディスは有用

    『ジプレキサザイディス2.5㎎錠は5㎎錠と大きさが同じらしい』
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    diet55 2015/10/28
  • 『自分には疑義照会などできません(前半)』

    今年、2015年の薬剤国家試験の合格率は63.17%だった。これは昨年よりわずかに高いものの、受験生からみると結構難しい関門のように見える。 自分には薬剤国家試験を目指している患者さんもいるが(そのような患者さんが大勢いるわけではないが)、今年も見事合格している。その患者さんが言った言葉は、 (合格したのは良いけど)自分には疑義照会などできません。 たぶん、人は合格は果たしたものの自信がないのではないかと思った。僕は、「大丈夫、おかしな処方はコンピュータが教えてくれるから」なんて言っておいたが、実際のところ、医師の方からみると疑義照会される率はかなり低い。4~5年前の統計で全国の疑義照会率は3%くらいである。 現在、ちょうどレセプトをチェックする時期だが、院内のコンピュータが「おかしな組み合わせ」を指摘してくる。これらは、レセプト病名の選び違いのものが多いので、調剤薬局側では疑義が生じな

    『自分には疑義照会などできません(前半)』
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    diet55 2015/09/03
    自分には疑義照会などできません(前半)|kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ) 「医師の方からみると疑義照会される率はかなり低い。4~5年前の統計で全国の疑義照会率は3%くらいである。」
  • 『年末にジプレキサザイディスの2.5㎎錠が発売されるらしい』

    平成27年、年末にジプレキサザイディスの2.5㎎錠が発売されると言う話。 ジプレキサザイディスを2.5㎎だけ服薬している人や7.5㎎ほど服薬している人には朗報だと思う。 ザイディス錠は水が必要ないので、どこでも服薬できるのが良い。しかし、これ以外、複数服薬している人はそれほどメリットがない。やはり水が必要になるからである。 元々、ジプレキサの10㎎錠はサイズが大きすぎ日人には服薬しにくい。これがザイディス錠だと、服薬しやすいのでメリットが大きいと思う。ジプレキサの単剤処方の人には、2.5㎎ザイディスは剤型が統一される点でメリットがある。 来年(平成28年)の6月頃に遂にジプレキサもジェネリックの時代に入る。この時、口腔内崩壊錠も発売されるようなのである。今回のイーライリリーの2.5㎎ザイディス錠の発売は、ジェネリック対策もあるように思われる。 ザイディスという言葉というか製法?に関しては

    『年末にジプレキサザイディスの2.5㎎錠が発売されるらしい』
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    diet55 2015/09/01
  • 『精神科医が自分の家族や親戚に向精神薬を普通に使う話』

    過去ログで、自分の親戚の子を自分の病院に入院させ、治療をした話が出てくる。その前後の経過だが、当初、自分には特に連絡もなく、近所の精神科クリニックに通院していた。 ところがうまく改善せず希死念慮まで出てくる始末で、その家族から自分に連絡があり、治療を任せてもらった。僕が診始めた当時、すぐに休職すべき状態で今後の目途も経たない状況であった。遠方だったので入院治療を選んだ。 その後、経過は順調で3環系か4環系か忘れたが、古典的な抗うつ剤で寛解状態に至った。以前のクリニックでなぜ良くかならなかったと言うと、パキシルで治療されていたからである。(パキシルが悪いわけではなく人に合わなかった。結果的にだが) 現在、寛解以後、向精神薬は全て中止しており、あれから5年以上は経つが再発はない。この中止のパターンだが、積極的な中止ではなく数年服薬していたが、その後、自然な経過で中止できている。癌だと治癒は5

    『精神科医が自分の家族や親戚に向精神薬を普通に使う話』
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    diet55 2015/08/21
  • 『職場復帰支援(リワーク支援)』

    リワーク支援とは、うつ病などの精神疾患のために現在休職している人を対象にする支援である。 精神疾患のためにしばらく入院なり自宅療養をしていた人は、急に100%は働けない。少しずつウォーミングアップをする場所と機会を提供するといったものである。 今回は、このリワーク支援のパンフレットをアップしてみた。 このパンフレットでは実際の症例を挙げて、利用者の声なども掲載している。もちろん、支援を受けるためにはある一定程度まで回復していることが必要である(主治医の意見も必要だと思われる。人が復帰の判断を誤っているケースもあるため) リワーク支援は利用料は無料だが、交通費や昼代は自己負担になる。 リワーク支援と言う言葉は10年くらい前から使われ始めた。2004年頃、厚生労働省は精神疾患のために休職に至った労働者の職場復帰を促進するため、事業者向けのマニュアルとして「心の健康問題により休職した労働者の

    『職場復帰支援(リワーク支援)』
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    diet55 2015/08/09
  • 『DSM5についての雑感』

    今日の話は、DSM5についての雑感。 元々、精神科臨床での自立支援法や精神保健福祉手帳、あるいは障害年金では診断名のすぐ後にICD10のコードを付けるようになっており、最低限2桁の数字を入れるように指導されている。 例えば、統合失調症であればF20である。 もう少し以前だと1桁表示でも良かった。この場合、統合失調症はF2である。最近の障害年金の更新書類(正確には「年金受給権者現況届」)の前回の記載を見るとたいてい1桁表示なのでこの点でも少し変化がある。 このように日では診断基準はICD10の方がメインであり、DSMは意識、あるいは議論の対象にはなっているが未だに流ではない。またDSMⅣまでの多軸診断は遂に日では馴染むことなく終わってしまった。今回のDSM5では多軸診断が廃止されているが、これはICD10が多軸診断を採用していないことも関係している。なお、WHOによるICD10は今年2

    『DSM5についての雑感』
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    diet55 2015/08/01
  • 『ロヒプノールの色が白から青に変わる話』

    この度、ロヒプノール(サイレース)錠の色が白から青に変更されるとアナウンスされている。この理由だが、日でも眠剤が犯罪に利用されることがあるため、少しでもわかりやすいようにしたものと思われる。(水に溶かした時、青く見えるため、おや?と気付くなど) 色が変わったために効き味が多少変わるかどうかは今のところ不明である。普通、ロヒプノール、デパス、ソラナックスなどの個性の強い、あるいは特徴のある薬はジェネリックに変更すると、すぐにわかる人たちがいる。 過去ログでは、このような人はおそらく20名に1人くらいではないかと記載しているが、これは自分の感覚であり、実際に計算したわけではない。 青で思い出したが、過去ログに、以下のような文章がある。 剤型のうち粉薬は青色であってはいけないという、暗黙のルールがある。青色は毒薬を意味するからという。 ところが青の錠剤は意外にある。代表的なものとしてはハルシオ

    『ロヒプノールの色が白から青に変わる話』
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    diet55 2015/07/31
    「眠剤が犯罪に利用されることがあるため、少しでもわかりやすいようにしたもの」 / ロヒプノールの色が白から青に変わる話|kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)
  • 『単科精神科病院と地域社会』

    前回のエントリの元記事をタイトルを変更してアップする。今回も社会的な内容になっている。 現在、単科精神科病院では患者だけでなく看護職員の高齢化も著しい。職員も高齢化が進んでいるのである。 ところが、うちの病院ではプロフェッショナルな看護師が相対的に少なくスキルの高い看護師は貴重である。そのようなこともあり精神科経験が長く師長や主任ができる人は、定年が過ぎ延長雇用以降も給与及びボーナスが全く下がらない。そのようなローカルルールにしないと、素人集団になりかねないからである(笑)。これはずっと以前はそんな風ではなかったが、ある時、将来に不安を感じ理事長と協議して決めた。 リーダーができる看護師は、主治医から「昨日入院した○○という患者さんはどうですか?」と聴かれたとき、淀みなく簡潔に病状を報告できる(程度は必要)。 僕が最初にこの病院に来たとき、その能力がある人が非常に少ないことに呆れた。むしろ

    『単科精神科病院と地域社会』
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    diet55 2015/07/22
  • 『精神病院内でのナチュラルコースの処遇』

    単科精神病院では入院患者さんの高齢化が進んでおり、新規入院患者には若い人もいるが、動いている病床は全体では相対的に少ないため、単純平均の年齢は今や大変なことになっている。 2~3年前くらい前に計算したところ、なんと70歳を超えていた。(今はたぶん70歳未満だと思うが)。 これには驚くべきことが含まれている。1つは、精神科病院に長期入院中の人たちは、一般の人が考える以上に長寿なのである。これはたぶん先進国中では傑出しているのではないかと。(先進国で精神科入院病床が人口比が少ない国は日に比べ著しく寿命が短い。) 一般に精神障害者は健常な人に比べて寿命はかなり短いと言われている。それは生活自体が破綻していることも大きい。 ある時、病棟の婦長さんと話していたら、昔は、男性はあまり長生きはされなかったという。しかし近年はそうとも言えない。それは女性ほどの寿命はないと思うが。 これは向精神薬の質の向

    『精神病院内でのナチュラルコースの処遇』
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    diet55 2015/07/21
    「精神科病院に長期入院中の人たちは、一般の人が考える以上に長寿… 一般に精神障害者は健常な人に比べて寿命はかなり短いと言われている。それは生活自体が破綻していることも大きい。」 / 精神病院内でのナチュラ
  • 『サインバルタ、線維筋痛症の適応を取得』

    で発売されているSNRIの1つサインバルタは平成27年5月、線維筋痛症の適応取得している。今回はそのパンフレット。過去ログでは疼痛にはサインバルタは非常に有効で、エビデンスレベルも高いことを紹介している。 この適応取得はきちんと治験を行い取得している。(たまに治験なしで、取得することもある) 海外では、37の国と地域でも適応が取得されていると記載されている。 専門的な話。疼痛のメカニズムなど。 サインバルタの作用機序など。 これ以下は治験の結果など。 副作用について。副作用の出現率は高いものの、そのために中止せざるを得なくなった人は国内臨床試験では比較的少ない。 サインバルタの推奨用量は60㎎となっていることに注意。(必ず60㎎服用しないといけないわけではない。たぶん忍容性により減量して投薬も可能と思われる) 疼痛を引き起こす病変は、一般的な血液検査、画像検査では見つからないと記載され

    『サインバルタ、線維筋痛症の適応を取得』
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    diet55 2015/07/11
  • 『医師のサービス残業』

    今、思いついた短い記事。 もともと医師という職業は就労時間が守られておらず、研修医の時代から残業は当たり前だった。ちょうど研修医の頃、当時東京に住んでいた高校の友人結婚式があり披露宴に招かれた。その少し前、何度か東京に行ったときにも会っており、彼の会社の休みの多さに驚愕した。彼は東大の理Ⅰに入学し、卒業後、誰もが知っているような民間企業に入社していた。 彼のスケジュール帳を見ると、1か月の半分強くらいしか出勤日がないのである。特に、ゴールデンウィークや年末年始はカレンダーの休日以上に長い休暇がとってあった。 それに対し、医師は悲惨の一言である。僕の外科系に行った友人はいったん大学病院に行くと、2泊3日くらいになってしまうと言う。また、寝床も潜水艦の寝床のようなダニが湧いているような環境である。(映画「Uボート」参照) ダニと言うと大げさに思うかもしれないが、これは実話で、精神科でさえ布団

    『医師のサービス残業』
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    diet55 2015/07/08
    医師のサービス残業|kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ) 「医師は悲惨の一言である。」