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ブックマーク / psichiatra.blogspot.com (57)

  • 内容は悪くないが、著者の対人援助職に対する陳腐な発想が鼻につく 『チャイルド・プア 社会を蝕む子どもの貧困』

    内容は悪くないが、著者の対人援助職に対する陳腐な発想が鼻につく。 スクールソーシャルワーカーによって救われた子どもが、自らスクールソーシャルワーカーになって、子どもたちを救う。とても理想的なかたちだと思った。 これはいかにも素人的発想で、燃え尽きる人に典型的なパターンでもある。 当事者がこういう発想になるのは仕方ない。だが、取材者がこれを「理想的なかたち」と書いてしまうのは、はっきり言って対人援助職というものをなめている。 溺れたことのある人がライフガードになるのが理想的なかたちか? 犯罪被害者が警察官や検察官になるのが理想的なかたちか? 確かに、そういう経緯で対人援助職につき、かなりうまくやれている人もいるだろう。 しかし、それは経緯が「理想的なかたち」だからではない。 その人の能力や努力の賜物なのだ。 スクールソーシャルワーカーが、厚待遇で社会的立場も高い仕事なら、ある意味「理想的なか

    内容は悪くないが、著者の対人援助職に対する陳腐な発想が鼻につく 『チャイルド・プア 社会を蝕む子どもの貧困』
    diet55
    diet55 2020/05/23
    当事者が優秀な支援者・対人援助職になれるかは…(以下略)。「燃え尽きる人に典型的なパターンでもある。」「しかし、それは経緯が『理想的なかたち』だからではない。その人の能力や努力の賜物なのだ。」
  • ゲーム障害の治療について

    ► 2020 (6) 6月 (1) 5月 (2) 2月 (2) 1月 (1) ▼ 2019 (132) 12月 (4) 11月 (7) 10月 (10) 9月 (12) 8月 (12) 7月 (15) 6月 (12) 5月 (11) 4月 (15) 3月 (13) 2月 (12) 1月 (9) ► 2018 (182) 12月 (11) 11月 (11) 10月 (10) 9月 (12) 8月 (18) 7月 (20) 6月 (17) 5月 (18) 4月 (19) 3月 (11) 2月 (18) 1月 (17) ► 2017 (196) 12月 (16) 11月 (19) 10月 (16) 9月 (17) 8月 (20) 7月 (20) 6月 (16) 5月 (19) 4月 (16) 3月 (10) 2月 (12) 1月 (15) ► 2016 (144) 12月 (10) 11月 (1

    diet55
    diet55 2019/12/26
    「目標を『◯◯(ゲーム以外)の時間を増やす』」←これは今日あらためて身に沁みました。他の人には関係ないですが。
  • 受信力だけでなく解釈力も高めよう!

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    diet55 2019/12/21
    筆者さんの返事はどっちも「共感」じゃないの?違いがわからない。まだまだ理論武装できてない。ほんのりと違いはわかるけれど。長女さんの前者は「事実」、後者は「気持ち」という理解でOK?/(^o^)\ (続く)
  • ビートたけしさんの「引きこもり対策には『1人部屋禁止法案』」にガッカリ……

    ビートたけし 引きこもり対策には「1人部屋禁止法案」 反対である。 「引きこもり対策」としては逆効果で、有害にさえなりうる。 というのも、安心して引きこもれる場所のない子たちは、別の安心できる場所を求め、よりハイリスクなところに引きこもる恐れがあるから。一人部屋をなくせば、ネットで知り合った人の家やネットカフェなど、引きこもる場所が変わるだけだろう。 たけしさんの主張は、「アル中は、酒をなくせばいなくなる」というのと同じ発想だ。ズバッと大胆なことを言っているように見えるかもしれないが、ハッキリ言って、陳腐である。 これくらいは誰もが思いつくアイデアであり、すでにそれに近い実力行使がなされており、そして効果はほとんどない。 たけしさんの切り口はけっこう好きなのだが、そのたけしさんにしてこれである。 「あぁ、引きこもってる人たちって、この程度の認識でしか見られていないんだな」 という参考にはな

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    diet55 2019/12/06
    「逆効果で、有害にさえなりうる。」「国が安全な引きこもり施設を作ってあげれば良いじゃねぇか」
  • 田代まさしさん逮捕へのコメントを見て思うこと

    田代まさしさん逮捕で、普段かなり見識ある発言をしている人でも「薬物こわい」にフォーカスを当てすぎていて残念である。というのも、「こわい」にとらわれすぎると、「手を出したら終わり」になるし、それは容易に「そんなものに手を出した奴が悪い」に変わってしまう。 実際には、ハマらない人も、回復する人もいる。 意外かもしれないが、 「覚せい剤はしばらくやったことあるが、合わなかった」 と自然にやめてしまい、依存症に至らずに済んだという人は少なくない。 決して「手を出したら終わり」ではないのだ。酒やタバコと同じで、悪い意味での相性がある。相性が合うと、すんなり入って、そこから抜け出せなくなる。 当に「こわい」のは薬物ではなく、田代さんが再使用するに至った個人的な問題や環境、入手経路が身近にあるという社会的な背景などのほうだし、もちろん依存症そのものが「こわい病気」である。 たとえば、糖尿病はこわいが、

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    diet55 2019/11/07
    精神科医「『薬物こわい』にフォーカスを当てすぎていて(略)それは容易に『そんなものに手を出した奴が悪い』に変わってしまう。」
  • 援助職を長く続けるために必要なこと『悲しみにおしつぶされないために 対人援助職のグリーフケア入門』

    対人援助職に真面目に取り組んでいる人は、たいてい自分の神経をすり減らす経験をしている。どんなに周りからはのほほんとしているように見える人であっても、実際には多かれ少なかれ、精神的に疲弊したことがあるはずだ。 ある人はそれで援助職を辞するかもしれない。また、ある人は仕事を続けるものの、援助対象者とは極端に距離をとることで自らの精神衛生を保つという方法をとるかもしれない。いずれにしろ、援助される側としては好ましくない。 適切な援助を、長期にわたって安定して提供するためには、援助者が振り回されたり押しつぶされたりしてはいけない。そのためにどうすれば良いか。以下の引用を読んで、ハッとする人も多いのではなかろうか。 援助職に就いている人たちは、人のために働くのは得意ですが、自分のためのケアは不得意です。援助職の専門家は、自分自身にはどういう問題・課題があり、自分がどういう生育歴をもっているか、そして

    援助職を長く続けるために必要なこと『悲しみにおしつぶされないために 対人援助職のグリーフケア入門』
    diet55
    diet55 2019/10/24
    「援助職に就いている人たちは、人のために働くのは得意ですが、自分のためのケアは不得意です。」「自分自身にはどういう問題・課題があり、自分がどういう生育歴をもっているか、そして自分のどういう問題が未解決
  • 医師が一流になれるか、なれないか、その要諦は受け持った患者にもよる。患者によって医師も育てられるのだ。 『打撃投手 天才バッターの恋人と呼ばれた男たち』

    医師が一流になれるか、なれないか、その要諦は受け持った患者にもよる。患者によって医師も育てられるのだ。 『打撃投手 天才バッターの恋人と呼ばれた男たち』 打撃投手と精神科医は似ている。 一流の打撃投手は、いかに打者にとって打ちやすい球を多く投げられるか、打者の要求するコースに確実に投げられるか、とこれまで私は考えていた。(中略) だが、これは土台と言うべきであって、それだけでは条件を満たさない。これにプラスアルファして、打者といかに意思の疎通をはかることができるか、という能力が必要だとわかった。(中略) 投げながら打者を育ててゆく、同時に打者に助言もする。ここに打撃投手の技術の神髄がある。 精神科医も、患者や家族が理解できる言葉を探りつつ、答えやすい質問を選んで投げかけ、その様子から言葉を選びなおし、質問の内容を変え、助言するときにも同じように配慮する。そして、打者である患者が病院外でヒッ

    医師が一流になれるか、なれないか、その要諦は受け持った患者にもよる。患者によって医師も育てられるのだ。 『打撃投手 天才バッターの恋人と呼ばれた男たち』
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    diet55 2019/09/20
    「打者が打ってくれた球がストライクなんです。(略)たとえボールでも、ワンバウンドしても、打者が打てばこれはストライク。」
  • 「うつ病患者に家族はどう接したら良いのか?」への答えがナルホドだった! 『誤解だらけのうつ治療』

    うつ病を経験した精神科医と、同じくうつ病を患っているライターの対話。 タイトルだけだと、精神医療を攻撃するかもしれないと身構えたが、決して一方的に精神科医や精神医療を批難するものではなかった。それどころか、精神科医、患者、社会にとって、それぞれ耳に痛いところのある内容でありながらも建設的で、偏ったところのないものであった。トンデモ臭さがなく、過激なタイトルに比べて内容はわりとバランスがとれていた。 書の中で、特にナルホドと膝を打ったのは、うつ病患者の家族から「どう接したら良いのか」と尋ねられた時の蟻塚医師の答え。 「居心地の良い旅館の仲居さんをイメージしてください」 仲居さんが気を遣いすぎて、こちらがゆっくりしたい時に頻繁に話しかけられたり、あたりをウロチョロされたりするのはウザい。しかし、こちらが必要としている時にいないのも困る。デキる仲居さんになったつもりで対応してあげてください、

    「うつ病患者に家族はどう接したら良いのか?」への答えがナルホドだった! 『誤解だらけのうつ治療』
    diet55
    diet55 2019/09/17
    「居心地の良い旅館の仲居さんをイメージしてください」
  • 精神科医は、プロ野球の打撃投手に似ている 『この腕がつきるまで 打撃投手、もう一人のエースたちの物語』

    精神科医は、プロ野球の打撃投手に似ている 『この腕がつきるまで 打撃投手、もう一人のエースたちの物語』 打撃投手は、バッターの調整のために存在している。プロのピッチャーが打たれないことを目的にするのに対して、打撃投手はバッターに「気持ちよく打たせる」ことが目標になる。自らが試合に出ることはなく、自分が調整役になったバッターが試合でヒットを打つと気持ちが良いし、打てないと落ち込む。 精神科医も、患者と症状、患者と家族、患者と社会などの間にたつ調整役のようなものだし、打撃投手の生き方から学べることも多いかもしれない。そう思って書を読んでみたら、「学ぶ」なんて硬いものではなく、ひたすら楽しい読書になった。 多くの打撃投手の生き様だけでなく、王・長嶋といった往年のスター選手の逸話もたくさん出てくる。それを読んで、彼らが野球のプレーだけでなく、人間的にも素晴らしい人だったのだと知った。王や長嶋が引

    精神科医は、プロ野球の打撃投手に似ている 『この腕がつきるまで 打撃投手、もう一人のエースたちの物語』
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    diet55 2019/09/13
    「王・長嶋といった往年のスター選手(略)彼らが野球のプレーだけでなく、人間的にも素晴らしい人だったのだと知った。王や長嶋が引退して何十年たった今でも、熱いファンがいるのも頷ける。」
  • 通訳者のエッセイなのに、対人援助職の教科書としても一流! 『魔女の1ダース』

    著者の米原万里はもともとロシア語通訳者である。通訳者の仕事は、異なる言語と文化を持った人たちを仲介することだが、それは単に言葉を置き換えるだけで成り立つものではない。Aという国の言葉・文化歴史にも通じていて、さらにはBという国の言葉・文化歴史にも造詣が深くて、それでようやくAとBの仲介者になれる。 米原女史のを読むと、患者と家族、患者とスタッフ、患者と他科の医師、患者と社会などの間に立って、通訳者のような仕事をする精神科医としてどうあるべきかを教えられる。同じ日語を話す人同士であっても、土地柄や出自、育った環境、現在の境遇、その他もろもろの違いが影響しあって、常にスムーズに通じ合えるというわけではない。それどころか、精神科臨床では、「通じ合わない」ことの苦労を抱えている人のほうが多いくらいだ。そしてそこに、精神科医としての自分の役割、「通訳者」としての存在意義があるような気がする。

    通訳者のエッセイなのに、対人援助職の教科書としても一流! 『魔女の1ダース』
    diet55
    diet55 2019/09/09
    私は故米原万里さんの大ファンだったので、こうまでいってもらえるとうれしいです(^^) 「多くの対人援助職が読んでおくべき一流の教科書である。」
  • 現時点で安心できる主治医がいて、精神科にまつわる笑い話を読んでみたいという人にだけお勧めできる…… 『いとしの精神科 患者も医者もみんなヘン!』

    現時点で安心できる主治医がいて、精神科にまつわる笑い話を読んでみたいという人にだけお勧めできる…… 『いとしの精神科 患者も医者もみんなヘン!』 一時間もかからずに、さらさらっと読んだ。 この作者の記述からのみ判断すれば、作者の「うつ病」という診断は間違っている。ということは、処方された薬では改善しないどころか、不安定さを増悪させる恐れが高いし、読んだ限りでは実際にそうなっているようだ。 誤診に基づく精神科治療を受けた患者が漫画家だったので、「精神科領域に確かに存在する負の部分」が面白おかしく表に出たという感じ。とはいえ、この作者個人の体験を全国の精神科すべてに当てはめ考えてしまうのは危険だ。これを読んで精神科にかかるのをためらう人がいたら、それはもったいない。 現時点で安心できる主治医がいて、精神科にまつわる笑い話を読んでみたいという人にはお勧めかな。きっと、「ああ、こんな医者じゃなくて

    現時点で安心できる主治医がいて、精神科にまつわる笑い話を読んでみたいという人にだけお勧めできる…… 『いとしの精神科 患者も医者もみんなヘン!』
    diet55
    diet55 2019/08/26
    「この作者の記述からのみ判断すれば、作者の『うつ病』という診断は間違っている。」「『ああ、こんな医者じゃなくて良かった!』と、自分の主治医への信頼感も増すことだろう。」
  • 双極性障害の教科書 『双極性障害 第3版 病態の理解から治療戦略まで』

    ► 2020 (6) 6月 (1) 5月 (2) 2月 (2) 1月 (1) ▼ 2019 (132) 12月 (4) 11月 (7) 10月 (10) 9月 (12) 8月 (12) 7月 (15) 6月 (12) 5月 (11) 4月 (15) 3月 (13) 2月 (12) 1月 (9) ► 2018 (182) 12月 (11) 11月 (11) 10月 (10) 9月 (12) 8月 (18) 7月 (20) 6月 (17) 5月 (18) 4月 (19) 3月 (11) 2月 (18) 1月 (17) ► 2017 (196) 12月 (16) 11月 (19) 10月 (16) 9月 (17) 8月 (20) 7月 (20) 6月 (16) 5月 (19) 4月 (16) 3月 (10) 2月 (12) 1月 (15) ► 2016 (144) 12月 (10) 11月 (1

    双極性障害の教科書 『双極性障害 第3版 病態の理解から治療戦略まで』
    diet55
    diet55 2019/08/09
    「加藤(忠史)先生の講演を聞いて、その分かりやすさや親しみやすさ、ユーモアに惹かれ、著書も読んでみようと購入。本のほうも分かりやすく、エビデンスに則っており、さらに実践的」(^^)
  • 達人が語る短い診察時間 神田橋先生の『精神科講義』より

    精神科医になりたてのころに先輩のS先生から、 「精神科の診察室に長居したい患者さんなんて、そう多くない。お前が患者だったらどう? 医者から長々あれこれ聞かれたらイヤだろ」 と言われた。 神田橋先生は、このことについて達人らしく語っている。 外来に来ている、維持投薬だけをしているような患者さんがいますよね。ある程度の社会生活はできている。そういう患者さんに、一番サポーティブな接し方は、 「今日は質問することが何も思いつかないけれど」 と言うのが、一番サポーティブです。 「あなたのほうで何か質問があったらどうぞ。特に変わりがなければ、いつもの通り、薬をあげるのでいい?」 と言ってあげるのがサポーティブ。 無理やり、「近ごろどうしてるね?」とか「仕事は順調ね?」とかそういうようなことを思いついて、必要があって聞くならいいけど、何か聞かにゃいくまいと思って聞くと、有害この上もないし、順調かどうかな

    達人が語る短い診察時間 神田橋先生の『精神科講義』より
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    diet55 2019/07/29
    患者側としたらどうなんだろうね?神田橋條治先生「外来に来ている、維持投薬だけをしているような患者さんがいますよね。(略)『今日は質問することが何も思いつかないけれど』と言うのが、一番サポーティブです」
  • ネット上には文字と画像があるだけで、決して「その人」はいない

    ツイッターやブログなどネット上の発言ややり取りを通じて、その人の内面を分析するのは、無意味とまでは言わないが、労多くして益少なしではあるだろう。実際に会っても完全に分かるなんて不可能なのだから。 その人がネットでどんなことを書いているかを見れば「こういう一面もある」くらいの追加情報にはなる。言い換えるなら、見知らぬ他人のツイッターやブログには「こういう一面」くらいの情報しかないということだ。 立方体のある一面に赤丸が書いてあるのを見て、「これはサイコロだ」と決めつけてしまうようなもので、実は立方体の梅干しオニギリかもしれないのだ。 ネットにあるのは「その人が書いたもの」で、その人の考えが完璧に文字化されているわけではない。ましてその人自身がそこにいるわけでもない。そんな当然のことを充分に理解していても、ネット社会に対応して進化したわけではない人類の脳は、どうしてもそこに人がいるような錯覚に

    ネット上には文字と画像があるだけで、決して「その人」はいない
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    diet55 2019/07/26
    こういう視野の広さ?はカウンセリングでもたびたび言われているけどね。(でも、そのカウンセリングを辞めようか迷っているのですが😝)
  • 超一流の神経内科医による医療ミステリ小説 『インフォームド・コンセント 消えた同意書』

    主人公は優秀な神経内科医であるポール・リチャードソン。彼が立案・計画した「統合失調症患者への実験的手術」を受けた患者が、術後は逆に状態が悪化したという訴訟を起こした。しかし、リチャードソン医師は術前にインフォームド・コンセントをしっかりとっており、起こりうる有害事象も完璧に説明していた。そのはずだった。ところが、カルテにはその同意書がない! でも大丈夫。インフォームド・コンセントを得たときに、看護師も同席していたから、きっと彼女が証言してくれるだろう……、と思ったら、その看護師が何者かに殺害されてしまった! しかも、その看護師とリチャードソン医師には性的関係があって……。 ミステリとしては1.5流から2流くらいの気もするが、そこに神経内科の知識がからむので面白かった。それから、クライマックスに出てくる救急救命室の場面描写では、 「放射線科が呼んでます!」 「待たせとけ! いつもはこっちが待

    超一流の神経内科医による医療ミステリ小説 『インフォームド・コンセント 消えた同意書』
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    diet55 2019/07/19
    設定がリアル?すぎるよ(笑「『統合失調症患者への実験的手術』を受けた患者が、術後は逆に状態が悪化したという訴訟を起こした。しかし、リチャードソン医師は術前にインフォームド・コンセントをしっかりとって…
  • 事実!? 妄想!? それともホラー!? 著者の戸惑いがにじみ出る文章に引き込まれヤキモキする…… 『幽霊のような子 恐怖をかかえた少女の物語』

    ► 2020 (6) 6月 (1) 5月 (2) 2月 (2) 1月 (1) ▼ 2019 (132) 12月 (4) 11月 (7) 10月 (10) 9月 (12) 8月 (12) 7月 (15) 6月 (12) 5月 (11) 4月 (15) 3月 (13) 2月 (12) 1月 (9) ► 2018 (182) 12月 (11) 11月 (11) 10月 (10) 9月 (12) 8月 (18) 7月 (20) 6月 (17) 5月 (18) 4月 (19) 3月 (11) 2月 (18) 1月 (17) ► 2017 (196) 12月 (16) 11月 (19) 10月 (16) 9月 (17) 8月 (20) 7月 (20) 6月 (16) 5月 (19) 4月 (16) 3月 (10) 2月 (12) 1月 (15) ► 2016 (144) 12月 (10) 11月 (1

    事実!? 妄想!? それともホラー!? 著者の戸惑いがにじみ出る文章に引き込まれヤキモキする…… 『幽霊のような子 恐怖をかかえた少女の物語』
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    diet55 2019/07/08
    私はトリイ・ヘイデンの本は1冊読んだ切り。「これまでに読んだトリイの本では、傷ついた子どもたちが成長し、羽ばたいていく様子が描かれ、読後には爽やかな気持ちになったのだが……。(略)とても面白かったが」
  • 精神科の大御所による被災記録 『災害がほんとうに襲った時 阪神淡路大震災50日間の記録』

    精神科医の大御所、中井久夫先生による阪神淡路大震災の被災記録で、それに東日大震災に対する所感を追加したもの。 いかにも中井先生らしい文章で、被災当時のことが綴られている。それに加えて、神戸という街への愛情というか、優しい眼差しというか、そういうものも感じられる。 こうしたことはともかくとして、「中井先生は躁うつ病的だ」というのは恩師の言葉である。書の中で中井先生が自身の常用薬としてリーマス400mgを挙げられていたのには驚いた。リーマスは主に躁うつ病の治療薬なのだ。おー、恩師の推測は当たっていたようだ。ちなみに、躁うつ病的な中井先生に対して、「神田橋先生は統合失調症的だ」とのこと。 しかも、就寝前にはデパス3mgとあったので、なかなかの向精神薬の飲みっぷりである。 精神科医がみた大震災なので、外傷や遺体の話はほとんどなく、そういう話が苦手な人には読みやすいだろう。また、精神科専門の話も

    精神科の大御所による被災記録 『災害がほんとうに襲った時 阪神淡路大震災50日間の記録』
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    diet55 2019/07/01
    ひぇー。「大御所」というか、恐れ多い(^^;; ここら辺は全然わからないけどね。→「ちなみに、躁うつ病的な中井先生に対して、『神田橋先生は統合失調症的だ』とのこと。」
  • 脳について「分かっていること」と「分かっていないこと」を明確に解説する真摯で地味な良書 『臨床脳科学 心から見た脳』

    文系のメンタルヘルス専門職向けに書かれた脳科学のである(著者あとがきより)。 「臨床」と銘打ってあるだけあって、うつ病や躁うつ病、統合失調症、認知症、パーキンソン病、発達障害、てんかん、性同一性障害、摂障害、PTSDと多岐にわたる疾患を題材にして、いま分かっている脳機能について説明してある。というよりむしろ、「ここまでは分かっているけれど……」といった具合に「分かっていないこと」を明確にするほうがメインと言えるかもしれない。 科学的にとても真摯なであり、つまりは非常に地味である。地味ながらも興味深くは読めるが、やはり脳について一定の知識や興味がないとチンプンカンプンだろう。当の素人が面白く読めるタイプのではない。 たくさん売れることを見込んでいないせいか、文字数に比べて値段はけっこう高い……。

    脳について「分かっていること」と「分かっていないこと」を明確に解説する真摯で地味な良書 『臨床脳科学 心から見た脳』
    diet55
    diet55 2019/05/30
    加藤忠史先生の本。「いま分かっている脳機能について説明してある。というよりむしろ、『ここまでは分かっているけれど……』といった具合に『分かっていないこと』を明確にするほうがメインと言えるかもしれない」
  • 認知症と自動車免許についての雑感

    池袋の事故で、高齢者の免許返納についての話が盛り上がっている。しかし、高齢者が免許返納したら安心、というわけではない。 認知症で、免許返納したことを忘れて、何度も運転してしまう人もいるからだ。 だから、認知症の場合は、返納だけでなく「運転できない環境」作りが大切である。 よくやるのは鍵隠しで、それなりに有効だが、なかには怒り出す人もいる。 「鍵はどこだ?」と聞かれて「乗せられない」「渡せ!」と押し問答するのではなく、「一緒に探そう」と言って、人が「運転の必要な用事」を忘れるか諦めるまでの時間稼ぎをするほうが良い。 ある家族はガソリンを空にした「捨て車」を置いていた。認知症の人が何かの用事を思い立ち、「運転しよう」と車に乗っても、エンジンがかからず奮闘するうち「何かの用事」は忘れてしまい、人のなかで「運転の必要がなくなる」というのが、この「捨て車」作戦だ。 一番厄介なのは、運転に必要な認

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    diet55 2019/04/23
    精神科医の意見「池袋の事故で、高齢者の免許返納についての話が盛り上がっている。しかし、高齢者が免許返納したら安心、というわけではない。認知症で、免許返納したことを忘れて、何度も運転してしまう人もいる」
  • 「医者は人の気持ちが分からない」と言ってしまっちゃっている人たちへのアドバイスみたいなもの

    医者って人の気持ちが分からないよね。 たまにではあるが、こちらが医師であると知っていながら、面と向かってこんなことを言う人がいる。そう言われる医者がどういう気持ちになるか、その人には分からないのかな? もしかしたら「医者は傷つけても良い」という暗黙の了解でもあるのかな? 「いや、医者のほうが患者を傷つけているではないか、だから……」という人もいるだろう。 しかし、相手に傷つけられたことが、相手を傷つけることを正当化するわけではない。それがたとえ医師と患者の関係であっても、医師の側も、患者の側も。 「それじゃ患者は泣き寝入りじゃないか!」 と怒る人もいるかもしれないが、医師だってさんざん泣き寝入りしているのだ。 だから、改めて。 互いに、相手を傷つける正当性などない。 幸い、こういうことを患者さんから言われたことはない。言われるのは病院外で、しかもたいてい「あなたは」ではなく、「医者は」と一

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    diet55 2019/03/28
    「わたし」を主語にして発言するのか。アサーティブに。