障害者が中心となって働く仙台市太白区長町3丁目の古民家レストラン「長町遊楽庵びすた~り」が28日に閉店する。2008年のオープン以来、障害者が接客や調理の補助を担当し、新鮮野菜を使った料理で人気を集めたが、古民家の家賃が上がり継続が困難になった。関係者は「障害者に優しい長町を象徴する場所だっただけに残念」と惜しむ。 びすた~りはNPO法人「ほっぷの森」(青葉区)が築120年の古民家を借り、障害者就労の場として開設した。就労継続支援A型事業所に指定され、最低賃金を上回る給料で知的、発達、高次脳機能などさまざまな障害者を雇用した。大規模改修した古民家は音響が良く、コンサートや芝居の会場にもなり、障害者アートの展示が行われたこともあった。障害者の就労トレーニングの場としても活用された。 ほっぷの森によると、来年2月以降の賃借契約を更新する際、古民家オーナーから2倍の家賃を提示されたという。これま
台風19号の直撃を受けた12日、宮城県丸森町の販売員佐久間明美さん(54)は「障害のある息子を避難所に連れて行けない」と自宅にとどまり、土砂災害に遭った。緊急時に「周囲に迷惑が掛かる」とためらう保護者。台風被災地でも、ハンディのある人々の避難の難しさが浮き彫りになった。 天井と壁の隙間から青空が広がる。土砂をかき出す重機も見える。「何が正解だったのか」。佐久間さんが土砂でいっぱいになった1階の長女(21)の部屋でつぶやいた。 12日夜、両親と長女、中学3年の長男(15)と自宅にいた。雨音が強まる。テレビのアナウンサーが「命を守る行動を」と繰り返す。そのたびに「無理」と思った。自閉症の長男は自室から出るのを拒み、長女は手足が不自由。2階への避難もできない。 午後7時ごろ、「ドン」と自宅が揺れた。裏山側にある長女の部屋の窓が土砂で開かなくなった。命の危険を感じ、長女と母(79)を町役場に避難さ
ノーベル賞受賞/基礎研究こそ日本の強みだ 今年のノーベル化学賞が、旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)に贈られることになった。日本人のノーベル賞受賞は27人目で、自然科学部門の受賞ラッシュが続く。 基礎研究の裾野の広さが改めて評価されたと言えよう。他方で、研究実績の先細りを憂う声も聞かれる。 受賞した内容は30~40年前に取り組んだものが多く、最先端分野では研究費の減少もあって、研究レベルを示す各指標は下がり続けている。 背景には、大学や民間企業でじっくりと専念できる環境が失われている点が挙げられる。目の前の成果を求められ、追い立てられるように論文をまとめるのが普通の光景になった。 日本のものづくりは、こつこつと積み上げられ、築かれてきた。吉野氏は受賞インタビューで「研究開発は時間を要する。リチウムイオン電池も研究から市場に出回るまで15年かかった」と語った。 受賞を機に基礎研究にいそしむ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く