続きを読むにはログインしてください。 「電子版単独コース」「岐阜新聞併読コース」会員限定記事です。 無料会員の場合は、マイページからコース変更手続きができます。各コースの詳細はこちら。
昭和期の終わりに整備された精神科救急医療の拠点。千葉県内の警察官通報を一括して受理する=千葉市美浜区、県精神科医療センター 強い浜風が吹き付ける千葉市美浜区・幕張新都心に、精神医療の拠点がひっそりとたたずむ。千葉県精神科医療センター。精神疾患の当事者と早期につながって入院治療を施し、可能な限り早く退院、社会へ戻ってもらう-。こうした理念を具現化した、国内初の精神科救急の専門医療機関とされる。数多くの大企業が立地するオフィス街やコンベンション施設の幕張メッセ、プロ野球チームの本拠地千葉マリンスタジアムなど都市の顔が集積する地区にあって、古びた外観の建物はやや浮いている。 1985年設立。立ち上げに携わった一人でセンターの名誉病院長平田豊明氏は「今、岐阜で起きていることは、かつて群馬や千葉が乗り越えてきたことだ」と指摘する。 千葉でも医療側と地元警察とで意見が衝突する時期が長く続いた。警察官職
群馬や千葉、滋賀、愛知のように、警察官通報を一括受理して円滑に精神保健指定医の診察へとつなぐ仕組みを築いている自治体は、実は少数派だ。取材班が全都道府県の担当者への聞き取りや公表資料などを通して調べたところ、一括方式や、担当指定医をあらかじめ定める「当番制」などの仕組みを運用しているのは38%に当たる18都府県にとどまった。岐阜は昨年、当番制の導入を検討すると決めたが、人手の問題から容易ではないことが、他県への取材から分かってきた。 「指定医を探すのに、現場は特に苦しんでいる」。県名を出さないことを条件に、ある自治体の担当者が実情を語ってくれた。 指定医を対象にした研修会を開くなど、確保に向けて「努力はしている」。ただ、効果は乏しい。その県では、特に夜間の警察官通報が診察につながるまで時間がかかる問題があるといい、「指定医にとっては慈善事業や、使命感としてやっている向きが大きい。深夜でも対
全身の筋肉が動かなくなる国指定の難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」。その当事者が7月の参院選で初当選し国会議事堂のバリアフリー化が話題になる中、まちにどのような課題があるのかを知るため、サッカーJ2・FC岐阜の元社長でALS患者の恩田聖敬(さとし)さん(41)=岐阜市=と通りを歩いた。エレベーターの狭さや歩道の凹凸など、大型の電動車いすを使う当事者にとっての困難が見えた。 恩田さんは2014年5月にALSと診断を受けた。FC岐阜社長就任から1カ月後のことだった。15年1月に公表し、その年限りで退任した。病状は進行し、体中が動かせなくなっている。 24時間体制で恩田さんのケアに当たる介護福祉士の米津アトムさん(36)らと向かったのは、同市の岐阜メモリアルセンターとぎふ清流文化プラザの2階部分を約200メートルの通路でつなぐ連絡橋「清流デッキ」。両端に各1基あるエレベーターで通路へ上る。 エ
農業分野での障害者雇用を考える本年度第1回農福連携推進研修会(岐阜県農畜産公社主催)が、美濃市生櫛の県中濃総合庁舎で開かれ、先進的な取り組みが発表された。 農業者の高齢化や担い手不足が進む中、障害者の雇用先の不足を解決する手段として農福連携は注目されており、県も農福連携推進室を設けるなど取り組みを始めている。今回、大学や企業などで農業に障害者が従事する取り組み3例が紹介された。農家や農協職員、自治体職員ら約80人が参加した。 農家と委託契約し、障害がある従業員らに農作業に従事してもらっている企業「DAI」(関市)の中島望社長は、サトイモの収穫など人手が要る作業に障害者が活躍している事例を紹介。「障害者が農業で働くことで長く住み続けることができ、安全・安心な地域をつくることができる」と強調した。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く